韓国南部釜山の古里原発1号機で2月に全電源が失われる事故が起き、1カ月以上隠蔽された問題で、釜山地検は30日、1号機の当時の運用責任者(55)ら現場幹部5人を原子力安全法違反の罪で在宅起訴したと発表した。聯合ニュースが伝えた。 事故は2月9日夜に発生。電源関連機器のテスト中の操作ミスで外部電源の供給が止まり、非常用のディーゼル発電機も故障のため作動せず、全電源が失われる状態が12分間続いた。 元運用責任者らは事故直後、制御室に集まり、責任追及を免れるため事故を隠蔽することを共謀、原子力安全委員会に事故を報告せず、運転員の日誌にも事故事実を記載しなかった。 また事故翌日の10日、非常用のディーゼル発電機が復旧していない状態で、予定されていた核燃料取り出し作業を強行していたことも確認された。(共同)