原発事故のあと、福島第一原発の周辺にいた人たちがどのように移動したか、携帯電話の位置情報のデータを集めて分析したところ、放射性ヨウ素の濃度が最も高かった日に20キロ圏内に残っていたのはおよそ2000人だったとする研究結果を東京大学などのグループがまとめました。 被ばく量の推定に役立つとしています。 東京大学の早野龍五教授などのグループは携帯電話会社の協力を得て原発事故の前後8日間に、福島第一原発周辺で記録された携帯電話の位置情報の変化を1時間ごとに分析しました。 その結果、原発から20キロ圏内にいた人は事故前の推計7万6000人から、避難指示が3キロ圏内に出された直後の3月11日午後10時には6万4000人に、避難指示が20キロ圏内に拡大された直後の12日午後7時には1万3000人に減少したとしています。 大気中の放射性ヨウ素の濃度が最も高かった3月14日深夜からの24時間に20キロ