【ヨハネスブルク服部正法】スーダンと、昨年7月にスーダンから分離独立した南スーダンの国境周辺で9、10両日、両国軍が衝突した。両国は石油権益の配分を巡る話し合いが暗礁に乗り上げ、対立を深めてきた。両国は3月末にも衝突しており、全面的な紛争につながる可能性が懸念されている。 AFP通信などによると、南スーダンは領内の町がスーダン軍の空爆を受け、4人が負傷したと主張している。これに対して、スーダンは、南スーダン軍がスーダン側の油田地帯に攻撃を加えていると反論している。 両国は石油収入に依存しているが、油田の4分の3は南側にある一方、パイプラインでつながった輸出港は北にしかない。石油収入の分配交渉が折り合わず、関係が悪化している。3月26、27両日にも国境地帯で衝突が起きた。