1.読売書評とその前後 1-1.兼原信克『戦略外交原論』に対する主な批判 古典の引用や解説に関して、以下に列挙するような問題がある。 a.古典の引用が間違っている b.引用は正しくても、著者の「解釈」が原文と乖離している c.部分引用で文意を歪めて、主張に援用している d.「文献Aに~とある」と書くが実際には存在しない また、時として歴史的事実に関して、100年単位で史実の順番が狂っている。例えば「マグナ・カルタは(中略)名誉革命の産物である」と述べるが、マグナ・カルタ(大憲章)は1215年制定、名誉革命は17世紀の出来事だ。 間違った根拠に基づいて行われた主張に、論述としての妥当性は無い。 詳しくは、トゥギャッターまとめ 「兼原信克『戦略外交原論』査読」[http://togetter.com/li/144564] を参照のこと。 1-2.細谷雄一による書評(要旨) 著者である兼原信克駐