トヨタ自動車常務役員のジュリー・ハンプ容疑者が米国から日本に輸入しようとしたとされる錠剤のジヒドロヒドロキシコデイノン(通称オキシコドン)は、鎮痛作用のある医療用麻薬。日本でも承認されており、がん患者の痛みを緩和する際などに投与される。ただ、痛みのない人が服用すると、脳内に快楽物質が出て依存症になることもある。特にアルコールを摂取しながらの服用は危険が高いという。 医療関係者によると、医療用麻薬は、海外に比べ、日本では使用が広がっていないのが実情。「痛みは我慢するもの」「治療が優先」といった考えが根強いほか、多くの患者や家族らが「依存症になる」「寿命を縮める」と認識しているためで、国内の使用量は極端に少ないという。 実際は痛みのある患者が長期にわたって服用しても、快楽物質は働かないため依存症に陥ることはないとされる。日本の医療現場で普及しない背景には、有効性や安全性が十分に理解されていない
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