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ブックマーク / g2.kodansha.co.jp (3)

  • G2|ネチズム(ネット・ファシズム)は拡散する(安田浩一)|第5回:愛国をビジネスにした男〈1〉

    愛国をビジネスにした男 東京都内の雑居ビル。その男性はスーツ姿で私の前に現れた。西田省人(37歳)。ウェブサイトの製作などを請け負うIT企業の経営者だ。 その西田にはもうひとつの肩書きがある。登録会員数6万人を誇る日最大の保守系SNS(ソーシャルネットワークサービス)、「my日」の代表だ。一部では「保守世論をつくりだす男」とも呼ばれている。 my日政治団体でも運動組織でもない。れっきとした株式会社だ。そして同社が運営するSNSにおいて、保守を自任する会員たちが熱心に情報交換や交流をおこなっているのだ。 フジテレビやロート製薬に対する抗議デモの参加者のなかには、このmy日の情報によって「立ち上がった」者が少なくない。「2ちゃんねる」などに掲載される情報も、my日が源流にあることが多いのだ。 「日の危機に気づいた人、日を貶める敵を発見した人、そして運動への参加を求める人、国のた

  • G2|同和と橋下徹(大阪府知事)(森功)|第6回:同和体験〈1〉

    1961年、福岡県生まれ。出版社勤務などを経て、ノンフィクション作家となる。主な著書は『サラリーマン政商 宮内義彦の光と影』(講談社)、『黒い看護婦』『ヤメ検』(新潮社)、『許永中 日の闇を背負い続けた男』『同和と銀行』(講談社+α文庫)など。最新刊は『腐った翼』(幻冬舎) 父母と叔父の仕事 父親は橋下が小学二年の時に亡くなったという。従って近所の住人や母親の証言は、だいたい計算が合う。だが、父親の仕事となると、今一つ明確ではない。地元八尾市の府議に聞くと、「知事の父親は実弟といっしょに土木、水道工事の仕事をしていたはずだ」と話す。その弟が問題の博焏叔父のことだ。博焏叔父は兄に劣らぬ強面で、地元建設業界 では、スキンヘッドで押し出しが強いともっぱらの評判である。 その博焏叔父が社長になり、一九七四年八月に『丸万土木』という土建会社を設立。地元の府議によれば、それを兄である橋下の父親がバッ

  • G2|東電の研究(斎藤貴男)|第11回:差別的な労働市場〈1〉

    差別的な労働市場 短時間の発言で、感覚的にしか理解できない自分がもどかしい。日を改めて中村に会い、もう少し詳しく話してもらった。 「釜ヶ崎のような差別的な求人市場は、戦前からずっと続いている。東京でもあちこちに分散して継続されています。この国では戦後も労働力が過剰な構造は一貫しているから、下請けは元請けに何も言えないし、その下請けで働く労働者は、ハッキリ言えば、常に奴隷的な労働を強いられてきたんだ。終身雇用なんて言われてた時代も、末端では。 ただ、そうしてもともとあった構造が、1970年代あたりから、意図的に拡大されてきているのも確かだよね。アメリカから輸入された考え方で、大企業の労務管理担当の人間が、『差別的な労働市場を作り出す必要がある』と公言しているのを聞いたことがありますよ。 シンポジウムでも蓮池透さんが監視員を務めた際、原発作業員の名簿を見たが誰が誰でどういう人だなんてことはわか

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