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ブックマーク / datyz.blog.ss-blog.jp (2)

  • 書評:鄭玹汀『天皇制国家と女性――日本キリスト教史における木下尚江』: 長春だより

    鄭玹汀著『天皇制国家と女性――日キリスト教史における木下尚江』(教文館、2013年2月)に対する私の書評が、『初期社会主義研究』(25号、2014年5月)に掲載されました。下に転載します。 ---------------------------------------- ここ数年来、日社会のあちこちでナショナリズムの狂熱が噴出している。かつてインターネットの世界に閉じ込められていた民族差別な言辞が、突然現実の街路に飛び出し、日の丸や旭日旗を振り回す排外主義団体のデモの怒号となって東京の白昼の路上でもしばしば耳にするようになった。ここは当に二十一世紀の日なのか、と目を疑いたくなるような光景である。昨年(二〇一二年)末の安倍晋三政権の発足以来、排外的国家主義の圧力が公共の場の言論に対しても強まっているのは確かだ。領土問題でやや踏み込んだ発言を行った元首相に対しては、現職の閣僚から「国賊

    書評:鄭玹汀『天皇制国家と女性――日本キリスト教史における木下尚江』: 長春だより
  • NHKドラマ『足尾から来た女』についての疑問: 長春だより

    NHKドラマ『足尾から来た女』。時代背景が私の狭い専門分野と重なっていることもあり、中国でもずっと楽しみにしてきました。幸い今回、日への一時帰国を利用して再放送を観ることができました。 日清・日露戦争に勝利し、一躍新興帝国主義国家としてのしあがった明治日。当時の日にとって、銅は富国強兵に必要な外貨を得るために不可欠な輸出品でした。そうした国策による足尾銅山の急速な開発によって引き起こされたのが、足尾鉱毒問題です。 1890年代末から数度にわたって行われた足尾鉱毒被害農民ら数千人の上京示威運動や、田中正造の「直訴」などを経て、足尾鉱毒被害を救済すべきだとする世論が急速に高まりました。こうした世論の圧力によって、政府もようやく鉱毒対策に重い腰を上げはじめます。しかし、富国強兵に必要な足尾銅山の操業を停止するという選択は、日政府にはありません。そこで窮余の策として現れたのが、鉱毒被災地の

    NHKドラマ『足尾から来た女』についての疑問: 長春だより
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