ALPSのタンクの底からはがれて、排水口(左)近くにあったゴムパッド(中央)=29日、東京電力提供 東京電力福島第一原発で高濃度汚染水を浄化する装置ALPS(アルプス)での処理が不具合で中断している問題で、東電は29日、処理タンクの内側の底に取り付けていたゴムパッドがはがれ、泥を排出する配管をふさいだことが不具合の原因と発表した。 東電によると、ゴムパッドは20センチ四方で、タンク内部に仮設のハシゴを据え付ける際、脚を固定するためにタンクの底2カ所に取りつけられた。カメラで内部を調べたところ、1カ所がはがれていたという。 アルプスは27日未明に試運転を再開したが、処理の途中で出る放射性物質を含む泥の排出がうまくいかず、再開後22時間余りで処理を中断した。汚染水の処理再開は未定としている。 関連リンク汚染水浄化装置、22時間で試運転中断 福島第一原発(9/28)水中作業できるロボ開発