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ブラックフライデー
bunshun.jp
「チンピラ維新」。最初にこの見出しを見たとき、さすがに言い過ぎだろうと思った。だが、ニュースが次々に出てくるとなんだか慣れ始めた。 最近のタブロイド紙(日刊ゲンダイ)は日本維新の会のことを、遠慮なく「チンピラ」と呼び始めている。 「連立離脱しても知らんで、と言え」。衆院議員の定数削減をめぐり、高市早苗首相と吉村洋文維新代表が党首会談で合意する4日前、維新の遠藤敬国対委員長が党内にそう号令をかけたと、毎日新聞が報じた(12月5日)。 「チンピラ維新」と呼び始めたゲンダイ このやり方をゲンダイは「連立離脱カードをチラつかせて自民を脅す」と書き、「チンピラ維新」と呼び始めたのである。 ちなみに記事の見出しはこうだ。 『スナック、キャバクラの原資は税金? チンピラ維新に血税33億円 政党交付金を受け取る資格なし』(12月10日付)。 維新は「身を切る改革」を掲げてきたが、その原資が税金である政党交
「私たちは平気で悪徳商法をさせられてきました。経営トップを筆頭に、グループ全体にモラルの低い体質が蔓延っていた。それが今回、サウナでの悲惨な事故にも繋がったように思えてなりません」 こう内部告発するのは、事故が起きたサウナ店の、事実上の母体にあたるグループ会社「KUROFUNE&Co」(千葉市)の社員X氏だ。 12月15日、東京・赤坂の高級会員制プライベートサウナ店「サウナタイガー」で個室に閉じ込められた30代の夫婦が亡くなった。 現場となった店舗は約3年前にオープン。利用料金は一回1万9000円のビジター利用から月会費39万円の「ダイヤモンド会員」までがあった。利用者は食べ放題、飲み放題の“オールインクルーシブ”だ。 サウナタイガーHPより 夫婦は折り重なるように倒れて…浮き彫りになるずさんな安全管理 事故は5階建てのビルの3階のサウナルームで発生した。サウナルームの背もたれなどが焼けて
「ステージに立つ資格があるのかなと思う瞬間もあって」 「『アイドルとは何か』と日々考えますけど、私たちなりの正解を探し続けて行きたいです」 12月14日、東京・有明アリーナで行われた年内最後の単独公演。11人組ガールズグループME:I(ミーアイ)のリーダーMOMONAはファンを前にして、涙ながらに苦悩を口にしていた。 ME:I は2023年放送の人気オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』で誕生し、12月16日で結成2周年を迎えた。 「応募総数約1万4千人の中から、視聴者投票によって最終的に11人がメンバーとなった。所属事務所は、番組を制作した吉本興業と韓国の大手エンターテイメント企業CJ ENMが共同出資するLAPONE(ラポネ)エンタテインメントの子会社です。メンバー決定から3カ月後の24年3月、デビュー曲『Click』のミュージックビデオが公開され
2022年3月27日に投開票が行われた市川市長選で当選した、田中甲市長(68)。だが、その市長選で田中氏が選挙費用として2000万円以上を支出し、“ダミー候補”を擁立する作戦を行っていたという疑惑が浮上した。 「週刊文春」は、田中市長が3年前の市長選で選対幹部を務めたA氏、同じく側近だったB氏らと今年4月に話し合った音声を入手(途中から4人での話し合いとなる)。話し合いの中で田中市長は、選挙費用として2000万円以上を支払ったこと、そして“ダミー候補”作戦を依頼したことを認めていた。 ★記事はこちら
2025年12月6日に高知駅前観光が本格運行を開始した寝台夜行バス「FLATON(フラットン)」は、その名の通り、完全に水平な状態で眠れるフルフラットシートを搭載している。マット・毛布も完備で「ベッドに近い座席が搭載されている」と言ってよい状態だ。なかなか斬新なコンセプト・車内風景から、SNSでは「乗り心地はどんな感じなんだろう」といった疑問だけでなく、「現代の奴隷船」といった衝撃的な感想もあがっている。
それでもなぜ、推し活に夜行バスが選ばれるようになったのか。 「1泊2万円」時代で、夜行バスが注目されるように 推し活のための移動で、夜行バスが選択肢に入り始めた第一の理由は、はっきりしている。ホテル代高騰による、前泊を伴う移動のコスト上昇だ。まずは首都圏のADR(1泊の平均客室単価、東京ホテル会調べ)から、ホテル料金の推移を見てみよう。 直近7年間のADR推移(東京ホテル会調べ) 2019年頃まではADRが1泊1万円前後で推移し、稼働率もさほど高くなかったため、ネットで探せば都内でも5000~8000円くらいでホテルに宿泊できた。 これがコロナ禍による需要の急減を挟んだのち、インバウンド(訪日客)の急激な客足回復もあって、2022年12月は「1万2518円」、2023年は「1万6809円」、2024年は「1万9028円」と、年を追うごとに高騰している。稼働率90%程度と需給がひっ迫している
12月4日から7日まで日本武道館で開催されたAKB48の20周年ライブ。OGらが参加した初日は、元メンバーの篠田麻里子がセンターを務めた楽曲「上からマリコ」で幕が開いた。だが、そんなマリコ様を横から白い目で見ているメンバーたちの姿が――。 「20周年ライブには、渡辺麻友を除く神7が再集結。4日間通して100人以上のOGが武道館に駆け付けました。年末にはAKBが紅白へ出演することも発表され、20周年というメモリアルイヤーを盛大に盛り上げています」(芸能記者) 一方で、紅白出演メンバーの中に、神7としてグループを支えていたはずの篠田の名前が入らず、落選。その理由は……。 「AKBが紅白に出場する上で、“例の騒動”があった篠田の出演の是非が取り沙汰されていた。多くのメンバーから『あんな騒動があったんだから……』と篠田の紅白参加を反対する声が上がっていました。結局、篠田抜きで出演してほしいというの
「台湾有事」発言以降、冷え込む日中関係はレーダー照射問題で新たなフェーズに入った。戦闘機での威嚇や制裁など、表の政府発表に加え、情報戦を仕掛けている中国。その驚きのフェイク情報の数々を徹底取材した――。 ▶︎「高市が台湾から賄賂」ガセを拡散する有名社長 ▶︎中傷画像「進次郎が絶叫」、ウソ動画「沖縄は独立する」 ▶︎浜崎あゆみ“感動の無観客公演”をリハーサルと強弁 ▶︎台湾有事「核使用の可能性」安倍ブレーンが3つの助言 赤い文字で〈極秘〉と銘打たれた謎の文書がいま、ネット空間を飛び交っていることをご存知だろうか。 表紙には、黒く加工された建物を背景に、〈X-ファイル〉との文字が躍る。中央にはこう記載されている。 〈日本政府要人非公開不祥事報告書〉 続くページには、高市早苗首相(64)風の顔写真があった。実はこの〈X-ファイル〉の中に、高市氏が受け取った「台湾からの賄賂」の決定的証拠が眠ってい
「板で仕切られた2平米ほどの空間に、机と椅子が一つずつ。これが党本部の全貌だそうなのです。こんな場所で一体どうやって党を運営しているんでしょうか……」(同じビルに入居する団体関係者) 旧民主党の流れを汲んで立憲と分かれ、2020年に玉木雄一郎氏を中心として発足した新・国民民主党。急成長を続け、いまや国会議員50人、地方議員300人以上を抱える。党には党職員がおり、1年に1度の党大会運営から選挙対策、広報など、山積する党の仕事を一手に引き受ける。 急成長を続ける国民民主党 ©︎時事通信 だが、国民民主党党本部の実態を調べると、奇妙な事実が浮かび上がる。HPや党の公式書類に記載される「党本部」が、明らかに“ニセモノ”なのだという。 「国民民主党はいま、党本部を『永田町2-17-17 JBS永田町』という場所に置いています。例えば、政治資金収支報告書や、HPの『党本部へのアクセス』という項目にも
「国民民主党はいま、党本部を『永田町2-17-17 JBS永田町』という場所に置いています。例えば、政治資金収支報告書や、HPの『党本部へのアクセス』という項目にも、同じ住所が記載されている。党本部の写真として、JBS永田町が入居するビルの写真もよくメディアに使用されています」(政治部デスク) この建物は地下1階、地上8階建てだ。 「建物自体は、『永田町ほっかいどうスクエア』という、北海道が所有する土地に建てられた複合ビル。『JBS永田町』というのは、このビル内に入居するレンタルオフィスの名前なのです。ビルの2階に位置し、合計45の個室と会議室が密集しています」(同前) 国民民主党本部が入るとされているビル。外観は巨大だが… ©︎文藝春秋 「漫画喫茶のようなもの」 実際にビルを訪れて表札を見ると、「278」号室に「国民民主党」との表記があった。一体どのような部屋なのか。同じJBSに入居する
存立危機事態を巡る高市首相の国会答弁以降に日中関係は悪くなった。11月7日の首相答弁(衆院予算委員会)だ。立憲の岡田克也衆院議員の質問に「戦艦を使って、武力の行使を伴うものであれば、これはどう考えても存立危機事態になりうるケースだ」と首相は答えた。 「しつこい」とされる基準は誰が、いつ決めた? 首相の発言は従来の政府答弁を大きく踏み越えたものとして報じられた。すると「質問したほうが悪い」という言説が登場した。「岡田がしつこい」とも言われた。ワイドショーだけではない。政治家も同調した。日本維新の会の藤田文武共同代表は19日の会見で「個別の具体事例をしつこく聞くのは適切ではない」と述べた。 読売新聞の社説も、 「だが、しつこく首相に見解をただしたのは立民自身だ。答弁を迫った上で、答弁したら撤回を迫るとは、何が目的なのか」 「安保政策を政局に利用しようとするなどもってのほか」 と主張した。だが、
西は紀伊水道に面し、東の山肌は見渡すばかりのみかん畑。そんな和歌山県中央部の海沿いに、紀勢本線初島駅はある。 お客は1日500人ほど。小さな港町を抱えているだけの、ありふれた無人駅のひとつだ。訪れたのは平日のお昼前。天気は良くても、通学にも通勤にも使われない時間帯の初島駅は人もまばらだ。 電車が着くたびに、1人や2人が乗り降りするばかり。どこにでもあるような、そうした小さな駅である。
この季節になると、スーパーには冬の果物がずらりと並ぶ。 冬の果物の代表といえば、みかんとリンゴだ。というか、国内の果樹収穫量ではみかんとリンゴが抜きんでたトップ2に君臨している。2024年産の収穫量はリンゴが60万9200トン、みかんが55万9600トン。みかんとリンゴがときに順位を入れ替えながら、フルーツナンバーワンを争い続けているのだ。 言うまでもなく、リンゴは青森と長野が一大産地。みかんはというと、和歌山県が圧倒的な日本一だ(“柑橘類”という大きな括りにすると愛媛県が逆転する)。
統一教会(世界平和統一家庭連合)の田中富広会長が12月9日、渋谷の教団本部で会見を開き、辞任を表明した。唐突に見えた会長交代劇の裏には、韓国と日本の間の、カネの使い道を巡る綱引きがあった。 会見に先立つ11月28日、故・文(ムン)鮮(ソン)明(ミヨン)教祖の孫に当たる文(ムン)信(シン)出(チユル)氏が幹部を連れて、日本の教団本部を訪れた。信出氏は、文教祖と韓(ハン)鶴(ハク)子(チヤ)総裁の長男・文(ムン)孝(ヒヨ)進(ジン)氏(故人)の長男。今年4月、弟の信(シン)興(フン)氏と共に、祖母の韓総裁から「天愛祝承子」に任命された。これはまだ20代の若者2人が、後継者の指名を受けたことを意味する。なぜいま来日したのか? 韓総裁と文信出氏(左)と文信興氏(「HJ PeaceTV」より) 「元信者や現役信者に対する補償を止めさせ、そのカネを韓国へ送らせることが目的です」(現役信者) 日本の統一
「絵の力が、本当にすごい。原作者ならみんな、あの色っぽい絵にストーリーを乗っけてみたいと思うでしょう」と武論尊さんが絶賛するのは、池上遼一氏。1962年にデビューし、現在もドラマ化、映画化された大ヒット作『トリリオンゲーム』を連載中の大御所だ。 あまり知られていないことだが、武論尊さんは『ドーベルマン刑事』や『ファントム無頼』を書いていた1979年に、池上氏と一緒に仕事をしている。それがビッグコミック(小学館)の読み切りで書いた『傷痕(THE SCAR)』だ。 池上氏とのコラボに力が入った若き武論尊さんは、ラブシーンからスタートする大胆な原作を書いた。これが小学館の上層部の逆鱗に触れ、呼び出されて「お前は池上遼一を潰すつもりか!」と怒鳴られたそう。その後、週刊少年サンデーでもう一度、池上氏とコラボするも反響がイマイチだったこともあり、ふたりは疎遠になっていた。 ところが1990年のある日、
『北斗の拳』は1983年、当時新人だった原哲夫氏がフレッシュジャンプの読み切りで描いた作品で、現代の若者が北斗神拳を使って恋人の敵討ちをするストーリーだった。 この読み切りをベースに「原作をやらないか?」と声をかけてきたのが、週刊少年ジャンプの堀江信彦さん。そして、堀江さんと武論尊さんをつないだのは、当時の週刊少年ジャンプ編集長の西村繁男さんだった。そう、本宮ひろ志氏の事務所で出会い、武論尊さんをデビューに導いた編集者だ。オファーを受けて『北斗の拳』を読んだ武論尊さんは直感した。 「北斗神拳という拳法と『あんたもう死んでるよ』というセリフを見て、面白いと思ったよね。これを上手く使えれば当たるなと」 ただ、現代劇のままでは北斗神拳を活かしきれないという予感があり、「好きにやらせてくれ。時代を変える」と答えた。その時、脳裏に浮かんでいたのが1981年に公開された映画『マッドマックス2』。石油パ
航空自衛隊の同期、本宮ひろ志氏のプロダクションに転がり込んだ武論尊さん。初めて書いた原作は、週刊少年ジャンプで本宮氏の担当編集者をしていた西村繁男さんから声をかけられて書いた。それが思いのほか出来が良く、西村さんの自宅で、漫画の原作として使う原稿用紙の書き方を教わりながら仕上げた。 それを西村さんに預けたところ、デビューが決まる。1972年、週刊少年ジャンプ(1号)の読み切り作品として『五郎くん登場』(作画・ハセベ陽)が掲載された。素人が最初に書いた作品がいきなりデビュー作になるのは、異例のことだ。 「2年ぐらい本宮のところにいて、ジャンプを見てるでしょう。そうしたら、よく読まれるストーリーって、わかるよね。弱いやつが強いやつに勝つってこと。それで、いじめらっれ子の中学生が立ち上がるストーリーを書いたんだよ」 武論尊さんは、この時の原稿料を今でも覚えている。31ページで、1万5000円。当
「貧乏だったから」、人並外れた空想力が培われた 漫画界でも屈指の型破りな存在、それが武論尊さんだ。それまで見たこともないような登場人物と予想もつかないストーリーで膨大な読者の心をつかみ、原作者として伝説的な大ヒットを飛ばしてきた。 新人の平松伸二氏とともに連載に挑んだ『ドーベルマン刑事』は500万部超、史村翔名義で池上遼一氏とコラボした『サンクチュアリ』は700万部超、そして、原哲夫氏と組んで1億部を超えるメガヒットを記録した『北斗の拳』は、2026年、『北斗の拳 -FIST OF THE NORTH STAR-』としてアニメ化を控える。週刊少年ジャンプで『北斗の拳』の連載が終了したのが1988年。それから40年近く経っても脚光を浴び続ける漫画は、ほかにないだろう。 原作者として、武論尊さん自身が語る強みは「人並み外れた空想力」だという。その空想力はどう培われたのだろうか? 武論尊さんに問
全世界での累計発行部数が1億冊を超える、アクション漫画の金字塔『北斗の拳』。2026年には、新作アニメ『北斗の拳 -FIST OF THE NORTH STAR-(フィスト オブ ザ ノーススター)』の放映も決まっている。 その原作者である武論尊さんは現在、4億円の私費を投じた長野県佐久市の「さくまんが舎」で、漫画家の卵たちを相手に「武論尊100時間漫画塾」を開き、後進の育成に努めている。一方で、自らも出版社に持ち込みを続けるなど、80歳近くなってもバイタリティを維持する武論尊さんに、次回作の構想などを含めて話を聞いた。(全5回の5回目/最初から読む)
◆◆◆ ――司法試験を受ける道を選んだのは、何かきっかけがあったんですか。 山本モナさん(以下、モナ) 親戚にヤメ検の弁護士がいて、そのおじさんがお正月とか親戚の集まりの時に飲んだ勢いで「司法試験なんていうのは誰でも受かるんだよ」とよく言ってたんです。「毎日8時間、3年やれば誰でも受かる。そういう試験だ」と。 ――子供のころから話を聞いていたんですね。 モナ 子供心に「やればできるんだ」みたいな印象を持っていたのはあるかもしれません。 うちは祖父と母が新聞社員だったこともあって最初の進路はメディアに引っ張られましたが、二択のもう1つが弁護士だったように思います。 夫に話したときの反応は…? ――とはいえロースクールに入学された時点で、3人めのお子さんは2歳でまだまだ手がかかる年齢でしたよね。 モナ なので最初は通学の負担が大きいロースクールではなくて、予備試験を受けようと思っていました。で
米軍施設で訓練中の自衛隊員。手にする最新式の20式小銃はクマ駆除には使えない それでも11月30日現在、今年度すでに日本列島では13人がクマの犠牲になり、200人近くが重軽傷を負っている。この規模とこの数字は天災ならぬ、もはや戦災である。 敵は文字通りの「猛獣」である。理性や慈悲もなければ、憐れみも常識すら持ち合わせず、もちろん「話し合い」も通じない。犠牲になった多くの方々はお年寄りである。これを「戦争」、「有事」と言わずして何という。 現役ハンターはどう立ち向かうか そんな最恐の敵に対峙していたのが、あくまで趣味の団体でもあり、不肖・宮嶋も加入している「猟友会」や民間のハンターであった。 実は不肖・宮嶋、生業は杉並税務署も認めた「報道写真家」であり、この稼業を始めてすでに40年以上になるが、余暇では狩猟歴30有余年、現役ハンターでもある。 我らの税金で弾を支給される警察官、自衛隊員と違い
件のパーティは12月1日、都内のホテルで開催され、約800人が参加した。政治部記者の解説。 「片山氏は金融担当相を兼務しているにもかかわらず、銀行、証券、保険など所管業界の企業にもパーティ券を捌こうとしていました。さすがに問題になりかねないと事務所側も気が付いたのか、会場に来た損保業界の出席者に関係者が事情を説明して門前払いする事態も発生した」
小説形式で発表された「調査報告書」 『小説 3億円事件』は1975年、『週刊朝日』誌上にて発表された短編である。時期は12月であり、1968年12月10日に発生した、戦後最大の未解決事件のひとつである3億円事件の公訴時効に合わせて掲載された。 この作品には「米国保険会社内調査報告書」という副題がつけられており、アメリカの私立探偵事務所所長であるG・セーヤーズなる人物が、「スミス火災海上保険株式会社」の部長にあてた、3億円事件の調査報告書という形式をとっている。 タイトルに「小説」とついているとおり、この調査報告書や探偵事務所所長は架空のものと考えられるが、事件の調査内容の骨子は、基本的に公表された事実に基づいた清張の推理であることは疑いようがないだろう。なお、本作品は2014年にドラマ化(テレビ朝日開局55周年記念番組)されている。 3億円事件とは1968年、東京都府中市の路上で、白バイ警
日本のリーダーに問われる“金銭感覚”は、財政の舵取りだけではない。自身の懐はどうなっているのか。資金源や支払先を調べると、不可解なケースが次々と浮上して……。高市早苗首相本人の「政治とカネ」を徹底検証する。 ▶︎自民党落選者企業に宣伝費年5000万円、有罪代議士の息子に毎月30万円業務委託費 ▶︎「信者説」天理教に年5000万円を支出、さなえ饅頭独占販売の女社長から巨額寄附 「そんなことより、議員定数削減をやりましょうよ」 11月下旬、国会の党首討論で高市首相はそう発言した。「話題を転換するため」と釈明したが、そんなこと、と切り捨てた議論は企業・団体献金の規制だ。 まず肝いりの議員定数削減の方は、施行1年後に自動的に実現する法案を今国会で審議する。連立相手・維新の意向を汲んだものだ。 高市早苗首相 なりふり構わない高市首相の態度には、理由がある。 「維新の遠藤敬氏が、『定数削減ができなけれ
【国分問題】日テレに専門家が異議あり!「会社を守っているだけ」《松岡への対応について日テレは「大変申し訳なく思っています」と回答》
「行事費」の名目でハイブランドへ支出 茂木氏が代表を務める資金管理団体「茂木敏充政策研究会」の政治資金収支報告書(2024年分)を見ていくと、いずれも「行事費」の名目で「クリスチャン・ディオール合同会社」に4万5600円、「エルメスジャポン株式会社」に3万7400円、「ブルガリ・ジャパン合同会社」に1万7400円と、ハイブランドへの支出が記載されている。 政治資金は当然、政治活動に必要な経費に限って支出が認められ、私的流用は許されない。一体、どんな目的で使っているのか。 茂木氏が代表を務める資金管理団体「茂木敏充政策研究会」の政治資金収支報告書。エルメスへの支出が記されている 茂木氏に電話で直撃するも「書面で質問をください」の一点張り。改めて事務所に質問状を送ると、「政治資金については政治資金規正法にのっとり、報告しています」と返答があった。 12月10日(水)12時配信の「週刊文春 電子
安倍元首相が最も頼りにした米イェール大名誉教授は危機感を抱いている。「安倍さんの時代とは状況が真逆。今すぐインフレと円安を止めよ。このままでは賃金が上がらず、庶民は苦しむだけだ」 伝説的な経済学者は、米国からリモートで取材に応じると、こう切り出した。 「外国から見て今、日本は安売りになっています。湯船の温度が違いすぎるのだから、インフレにならない方がおかしい。そのため日本は物価が上がりすぎている。手を打たなければならない」 そう述べるのは、安倍晋三政権で内閣官房参与を務めたイェール大名誉教授、浜田宏一氏(89)だ。 アメリカで暮らす浜田氏 当時のアベノミクスは「金融緩和・財政出動・成長戦略」の3本の矢を打ち出した。そんな浜田氏は言う。 「かつてと状況が変わった」――。 日経平均株価は50000円を越え、内閣支持率も7割超。だが足元では物価高が止まらず、賃金上昇は追いつかない。今、本当に高市
事件直後に自殺した少年の存在 清張は、事件の発生と経過を説明したうえで、次のように書いている。 〈こうしたなかで、注目してよい状況が一つ起った。それは強奪事件が発生した1週間目の1968年12月17日の朝、三鷹市で、22歳の若者が自殺したことである。彼はその日の未明に青酸カリを紅茶に入れて飲んだ。三鷹市は府中市の東に隣接している。 その青年は、姉夫婦のいる三鷹市内のアパートに同居していた。両親は早く死んでいる。 夫は29歳で、都内の警備会社に勤めている。警備会社の社長が彼の伯父で、その社長はもと警察官僚で、公安方面を担当した幹部であった。〉 ここに登場する22歳の若者、「浜野健次」こそ、3億円事件の真犯人ではないかとささやかれ続けてきた当事者である。 実際の「浜野」は19歳の少年だった。自宅は国分寺市にあり、同居していたのは姉夫婦ではなく、両親である。自殺したのは12月15日深夜であった。
エルメス、ディオール、ブルガリ……。キラキラのハイブランドが並ぶのは、他でもない現職の外務大臣、茂木敏充氏(70)の政治資金収支報告書だ。 茂木氏の外相起用は岸田文雄政権以来、4年ぶりだ。 「日米貿易交渉の先頭に立ったことも。今回も外交経験に乏しい高市首相のサポートを期待されての起用ですが、パワハラめいた言動が欠点です」(政治部記者)
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