日本から米国まで2時間で移動できる、空港から宇宙に行ける――。そんな未来につながる技術の実証が進んでいる。早稲田大学や宇宙航空研究開発機構(JAXA)などの研究チームが4月、音速の5倍(マッハ5)で飛行する機体の実験機を使い、燃焼実験に国内で初めて成功したと発表した。2040年代の実用化を目指すという。 海外では03年まで超音速旅客機「コンコルド」が運航していたが、速度はマッハ2程度だった。マッハ5の「極超音速旅客機」は通常の飛行機に比べ、高度は2倍以上の25キロ、速度は約6倍の時速約5400キロで飛行する。ロケットエンジンも搭載すれば、高度100キロの宇宙にも到達できる。水平に離着陸するため、一般の滑走路の利用が可能だ。 ただ、機体周辺で衝撃波が発生するため、複雑な気流の中でもエンジンを安定作動させる必要がある。空気が圧縮されて約1000度になる部分があり、機体の耐熱性も求められる。 研