台湾海峡をめぐる緊張が高まっている。米ハドソン研究所上席研究員の村野将さんは「台湾有事における日本の役割は大きい。中国は日本に向けて精神的に追い込んでくるだろう」という。『世界の大転換』(SB新書)より、東京大学准教授の小泉悠さんとの対談を紹介する――。(第6回) アメリカが考える「備えるべき最も深刻な戦争」とは 【小泉】村野さんはアメリカの安全保障サークルに日本人として関わっているわけですが、将来考え得るシナリオや防衛力のプランニングが議論されていますよね。 「極東有事や日本の防衛体制は?」という話のプライオリティは高いんでしょうか? 【村野】非常に高いです。今はウクライナ戦争が続いているので、「今後のヨーロッパをどうするか?」という議論も盛んですが、米国が備えるべき最も深刻な戦争は、中国とのものだということで一致していますし、少なくともどのTTX(Table Top Exercise、