この研究は、人の活動のパターンと認知症の関係などを調べることが目的。2006年~2010年に認知症がない参加者約50万人を募集し、2019年末までの確定診断を追跡した。 参加時点の平均年齢は56.53歳、女性が男性より1割ほど多い。追跡期間中、認知症症例が確認されたのは5185人。参加者の活動を分析したところ、家事、運動、友人・家族の訪問が多い人は、複数のタイプの認知症リスクが低下することが分かったのである。 では、家事はなぜ認知症のリスクを下げるのか。また、どのように家事を実践すればよいのだろうか。長年認知症の研究を行い、「脳トレ」を編み出した東北大学の川島隆太教授に、なぜ家事が認知症のリスクを下げるのか聞いた。 なぜ家事が脳の機能を高めるのか 脳機能研究に携わってきた川島教授は、2001年から研究成果を社会に還元しようと活動を始めた。脳トレのゲームやドリルを考案したのは、計算や音読とい