「本が読まれなくなったのではない」。そう語るのが、京都発で全国50店舗を展開する大垣書店の会長・大垣守弘さんだ。出版不況と言われる中でも書店を増やし続け、売上高は30年右肩上がりだ。ネットで本が翌日届く時代に、なぜリアル書店にこだわるのか。フリーライターのマエノメリ史織さんが大垣さんに聞いた――。 「出会い方を変えれば、書店はまだ伸びる」 「人が本を読まなくなったんじゃない。わざわざ店に行かなくなっただけなんです」 そう語るのは、京都を拠点に全国50店舗を展開する大垣書店の会長・大垣守弘さんだ。1996年をピークに出版物の販売額は減少を続け、書店数はこの25年で半減した。書店が次々と姿を消すなかで、「読書離れ」が原因だとする見方に、大垣さんは首を振る。 実際、大垣書店の業績は踏ん張りを見せていて、紙の本が売れないと言われる時代にあっても、2024年まではグループ(カフェ、書籍など)全体で3