ロシア経済は低調なのに、通貨高が進行中 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が8月13日、初となる北方領土(択捉島)訪問を電撃的に敢行した。7月には北方領土の無人島の一つをゾルゲ島(旧ソ連期に日本でスパイを働いたリヒャルト・ゾルゲ氏に因む)と名付けるなど、ロシアは北方領土への関与を強めている。9月20日に迫った統一地方選を見据えた有権者へのアピールのようだ。 そのロシアの経済は今、ウクライナとの戦争の長期化や、主要国からの経済・金融制裁が重荷となって、極めて厳しい状況が続いている。インターネットへの規制を強めたこともあって、プーチン大統領に対する支持率にも陰りが見られている。一方、通貨ルーブルの相場は、そうした経済の不調にもかかわらず、上昇トレンドを維持している。 現代の通貨は管理通貨制度(信用貨幣制度)に基づいて発行される。戦前の金本位制度のもとでは、地金の信用力に基づいて通貨が発行され