北朝鮮はウクライナ戦争で6000人超の戦死者を出した。派兵した兵士の4割超を失った計算になる。「金正恩の大失敗」と指摘する声もあるが、防衛大学校共同研究員の伊藤隆太さんは「問題は犠牲者の数ではない。生き残った兵士がドローン、電子戦、現代戦の知見を朝鮮半島へ持ち帰るとき、128万人の軍隊が変わる。日本が警戒すべきなのは、まさにその変化だ」という――。 ウクライナ派兵で「英雄」が量産された 北朝鮮は2024年秋以降、ロシアとの軍事協力でウクライナ戦線へ推定1万4000人を派兵してきた。クルスク方面の消耗戦に投入された彼らのうち、6000人超が戦死したとされる。これは派兵された兵士の4割超を失う計算になる。 これだけの大損害が報じられれば、「派兵は北朝鮮にとって大失敗だった」と笑う声が日本に広がるのも無理はない。だが、それで話は終わらない。 北朝鮮は2025年以降、ロシアへ派兵した兵士を「英雄」