自民党の立て直しを使命として首相の座に就いた石破茂だったが、約1年間の在任中、衆参で過半数を失い、野党に譲歩を重ねる苦しい政権運営を強いられた。最後は党内の「石破降ろし」の圧力が強まる中、退陣を表明した。 党内の抵抗にも阻まれ、思うように実現できなかった政策や発言も少なくない。それでも石破は、首相時代を振り返って「やれることはやった」と一定の手応えを口にする。 ならば、退陣後は発言を控え、総理経験者として党の重鎮席に収まる道もあるはずだ。ところが石破は、あえて高市政権への苦言を呈し続けている。それはなぜなのか。首相として何を成し遂げ、何をやり残したと考えているのか。 首相としての1年間をどう評価しているのか。自己採点を求めると、石破は即座に答えた。 「甘く言って53点」 何とも微妙な点数だった。石破茂インタビュー後編は、1年間の首相在任をどう振り返るか、率直な気持ちを問うところから始めた。