分娩中の女性が叫んでも、医師は取り合わない。「何をわめいてるの。まだ産まれないでしょう」。結局、彼女は立ったまま産んだ。落ちかけた赤ん坊を、清掃員らしき人が受け止めた。 2025年12月2日、ロシア・ケメロヴォ州ノヴォクズネツク。予定より早く産気づき、第1産科病院に運ばれたナタリアさんは、わずか900グラムの女の子を産んだ。いとこのアンナさん(仮名)が、ケメロヴォ州の地元ニュースサイトNGS42に語った話だ。 医師は、新生児集中治療室にいる赤ん坊について「体重は順調に増えている」と家族に伝え、安心させていたという。年末になると感染症の流行を理由に病棟が閉鎖されたが、それでも大丈夫だという医師の言葉は変わらなかった。1月には呼吸器の管が外され、抗生物質の投与も打ち切られた。 しかしその後、病棟は再び閉鎖された。しばし経って、電話口の看護師が素っ気なく伝えた。「赤ちゃんは亡くなりました。解剖後