早稲田と慶應の両方に合格した人は、どちらに進学しているのか。受験評論家の伊藤滉一郎さんは「直近20年は慶應に進学する人が多かったが、ここ数年で早稲田が完全に逆転した。慶應が強みとしてきた就職力が、学生にとって“古く見え始めた”のではないか」という――。 現在40代以上の親世代には、いまだにそう信じている人が少なくない。 バブル期以降、慶應義塾大学は洗練された都会的イメージと強力な就職実績を武器に、早稲田大学より格上であるかのように扱われてきた。早稲田が泥臭い、バンカラの気質を残す大衆大学なら、慶應は選ばれたエリートの大学。そんなパブリックイメージの中で語られてきた。 しかし、そのイメージは過去のものかもしれない。東進ハイスクールを運営するナガセの2026年調査によると、早慶の双方に合格した受験生の進学先(大学全体)は、早稲田58.0%、慶應42.0%となった。2018年には早稲田28.5%