高額療養費制度を利用している当事者が送る、この制度〈改悪〉の問題点と、それをゴリ押しする官僚・政治家のおかしさ、そして同じ国民の窮状に対して想像力が働かない日本人について考える連載第21回。 日本の医療保険制度はしばしば、〈世界に冠たる〉ものであると政府や厚労省の人間から「自画自賛」される。そのような枕詞は実態をどれほど反映しているのか、これまでの連載記事でも検証を行ってきた(第5回、第9回など)。 日本の現行制度を他の国・地域と比較し相対化することは、「よりよい制度」を模索・構想する上でも欠かせないだろう。そこで今回は西村氏による、日独の保険制度を知るマライ・メントラインさんへのインタビューをお届けする。 写真:五十嵐和博 政府や厚労省関係者は〈世界に冠たる〉、と日本の国民皆保険制度を自画自賛する。だが、少なくとも自己負担額に関する限り、この制度が国際的に最も優れたものといえないことは、