2022年3月の千葉県・市川市長選で、「市川まみ候補」だったとする女性が19日、市内で記者会見を開き、「名前や経歴を偽り、候補になりすましたダミー候補」になって市選挙管理委員会に届け出たと明らかにした。女性は市内在住の無職、中谷圭子さん(57)。 当時、同選挙で初当選した田中甲市長陣営の求めで出馬したといい、中谷さんは「市民や他の候補者に申し訳ない。田中市長は説明責任を果たしてほしい」と話した。 中谷さんによると、田中市長が国会議員時代に私設秘書などを務め、市長選では陣営にいた知人から選挙活動の手伝いを依頼された。選挙戦では過去最多の6人が立候補し、女性候補は3人だった。有力視された女性候補の票を減らすため、3人目の候補者となることを陣営から依頼され、名前だけの候補者となった。経歴と写真は別の女性のもので、候補者として運動はしなかったという。市川候補は4867票で最下位だった...