「ABAJ国際稀覯本フェア」に出品される「寝覚物語絵巻」の一部とみられる断片。細かな金銀の箔で描かれた雲のような模様が見える=12日午後、東京都内 平安時代の王朝物語「寝覚物語」を描いた「寝覚物語絵巻」のものとみられる断片が見つかったことが12日、分かった。物語を文章で記した「詞書」9行分で、国宝に指定されている大和文華館(奈良市)所蔵の同絵巻(平安後期)の一部だったと考えられるという。 絵巻には現存の「寝覚物語」(写本)には欠けている終盤の一部が描かれているものの、多くの場面が失われており、専門家は今回の断片について「千年前の幻の物語の一端をよみがえらせる発見で、国文学と美術史両面で貴重な資料だ」と話している。