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インタビュー
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伝説のファンドマネージャー・清原達郎氏が、世界同時株安後、はじめて見解と自己の投資態度を明かした。清原氏が信頼するジャーナリスト・伊藤博敏氏による緊急インタビューをお届けしよう。(2025年4月8日) 今回の下げは「単なる人災」「トランプ関税」が世界の株式市場を揺さぶり、4月7日の東京株式市場は3日連続で大幅に値を下げ、日経平均株価は2644円安の3万1137円で取引を終えた。 この先、株価はどうなるのか──。 誰もが方向性を見出せず、株式評論家や証券アナリストなどを含む相場のプロは、おおむね「どこまで下がるか検討もつかない」とサジを投げた。理由は、「経済合理性に合わないことを平気でやってのけるトランプ大統領だから」というものだった。 GettyImagesそうしたなか、私が気になったのはプロ投資家・清原達郎氏の動静である。清原氏の 『わが投資術』 は累計25万部のベストセラーとなり「プロ
外国語を勉強してみたい。だけど何から始めればいいか分からない。教科書選びに文法習得、単語の暗記、アプリの使い方…どこまでやればいいのか見当がつかない。チャレンジしてみたけど、挫けてしまった。そんな人は多いのではないだろうか。 『外国語独習法』では、100の言語をあやつる若き天才学者が初めて明かした「絶対に挫折しないための50のルール」を収録している。 ※本記事は4月24日発売の大山祐亮『外国語独習法』の一部を抜粋、編集したものです。 ぶどう畑で育った野球少年いきなりですが、私は「グローバル」という言葉とは縁遠い場所で育ちました。私が生まれたのは栃木県大平町(現栃木市)で、グローバルとは縁もゆかりもない、ぶどう畑のど真ん中でした。よく言えば自然豊かな土地、悪く言えば何もない田舎。そんな場所が私のふるさとです。 近所に本屋がなかったこともあり、学問の世界よりもテレビで見るプロスポーツのほうが身
コスト上昇による経営圧迫、コロナ禍の参入過多による競争激化、節約志向の高まりによる需要不足などにより、焼肉店の倒産が急増している。 これらは、資本力がある焼肉チェーンにも悪影響を及ぼし、店舗数上位10社の中で、前年より店舗数を増加させているのは「焼肉きんぐ」、「熟成焼肉いちばん(ゼンショー)」だけだ。 かつて、‟ひとり焼肉”で話題を創出した「焼肉ライク」も、最近は出店より閉店が上回り、前年の国内94店舗から10店減の84店舗(海外37店舗)に減少している(日本ソフト販売より)。誰にも気兼ねせず安価にひとり焼肉を堪能したいというニーズに対応し、急速な成長を見せてきたが計画通りに進んでいない状態だ。 巻き返しに向けた事業再構築フェーズで、一旦立ち止まっているのであればいいが心配する声が多い。なぜライクの店舗数が減少したのか、その要因を企業・競争・顧客市場の3つの視点から検証してみたい。 3年半
問題を混乱させる一因クルド人に対する批判が止まらない。きっかけは、2023年7月に川口市医療センター前で100人を超えるクルド人たちが集まった乱闘騒ぎだった。 次いで24年9月、10代の少女に対する不同意性交の容疑で逮捕された仮放免中の20代クルド人男性の報道が広まると、在特会の流れを汲んだ団体がデモ行進を行い、右翼の街宣車も出動する事態となった。 クルド人排斥の運動はSNSを中心に広く展開し、「国外追放しろ」「クルド人を皆殺しに」などという不特定多数のクルド人を標的とした書き込みが後を経たない状態となった。 クルド人は国を持たない世界最大の少数民族として、トルコやイラン、イラク、シリア、ドイツの他、フランスやスウェーデンなど各国に異なる国籍を有しながら在留している。日本国内に居住するクルド人はその多くが埼玉県川口市に居住し、その数約2500名とされている。その他、人数は不明だが愛知県内な
なかなか本が売れにくい今、各出版社から引っ張りだこになっているのが、書籍PR・黒田 剛さん。 これまでPRを担当した本には、50万部「続 窓ぎわのトットちゃん」、累計70万部「妻のトリセツ」シリーズ、日韓累計280万部「つかめ!理科ダマン」シリーズなど数々のヒットが。 「本の説明をしない」「著者の取材は全部立ち会う」「リリースは送らない」ーーそんな掟破りの仕事術を、書籍編集者がインタビューし書いたのが、「本が売れない時代に50万部ベストセラー! スゴ腕PR黒田さんに聞いてみた「どうしたら本は売れますか?」」というnote。 この記事が、想定した以上に多くの方々に読まれ、黒田さんへの仕事のオファーが殺到。それがきっかけで、黒田さんの初の著書『非効率思考 相手の心を動かす最高の伝え方』の出版が決定。 それを記念し、この本ができあがるまでの過程をすべて公開します。 一冊の本は、どのようなプロセス
「クルドカーは法律に違反していない」「積み方は日本人親方から習った」…!日本人がやりたがらない解体現場の「過酷すぎる実態」 解体現場でクルド人と一緒に働いてみた!いま日本に住むクルド人の圧倒的大多数は解体業を営み、あるいは解体工として従事しているが、彼らについて、また解体業という仕事について、どれだけの日本人が理解をしているだろうか。 個人的な感想を言えば、大多数の日本人は報道や噂のみで自分自身で理解したとはにくい難い状況だと思う。ならば、短期間ではあってもクルド人と共に解体作業に従事し、彼らの個性や働きぶり、置かれた状況を理解し、それらを伝えることが問題解決の糸口になるのではないか――そんな思いから解体現場でともに作業をすることにした。 写真:筆者撮影 解体業とは、すでにある建物を壊し、新しく建設をする業者に土地を更地にして引き渡す業務である。一口に解体業と言ってもさまざまで、ゼネコン内
「のんと橋本愛に難度の高い役を頼んだ」『あまちゃん』演出・井上剛が村上春樹作品で「震災の物語」を描いた理由『地震のあとで』インタビュー前編 1995年に発生した阪神・淡路大震災の後、村上春樹が著した短編集『神の子どもたちはみな踊る』の中の4作を、震災から30年を迎える2025年の節目に連続ドラマ化した作品『地震のあとで』(NHK総合 22時〜)が4月5日(土)から放送される。 (C)NHK『ドライブ・マイ・カー』脚本の大江崇允によって紡がれる物語に通底するのは、「人間社会を襲う圧倒的な暴力とその影響」であり、原作と同じく「天災」「災厄」などを、現地ではなく遠い場所で受けた人間たちの喪失を描く作品でもある。 本作では、原作の舞台である1995年に加え、2011年、2020年、2025年現在の4つの時間の中で今に続く“地震のあと”の30年を描いているが、なぜ寓話的なムラカミワールドを題材とした
私たちが普段、当然のように使っている「水」。だが、水の専門家である吉村和就氏は、世界ではいま熾烈な水の争奪戦が展開されており、私たちが使っている水も、いつ入手困難になってもおかしくない状況にある、と警鐘を慣らす。このたび致知出版社から緊急出版された『二〇五〇年の日本を考える』より、その一部を紹介したい。 ある大教育者の予言森信三という人がいる。「国民教育の師父」と謳われた大教育者であり、哲学者である(1896-1992)。 戦前に自らが行った授業をまとめた500ページを超える大著『修身教授録』は、多くの経営者やビジネスパーソンにも影響を与え、平成元年の刊行から56刷を数える驚異のロングセラーとなっている。 その森信三氏が晩年、弟子の一人に語った言葉がある。 「2025年、日本は再び甦る兆しを見せるであろう。2050年になったら列強は日本の底力を認めざるを得なくなるであろう」 この予言めいた
「いつの日かAIは自我を持ち、人類を排除するのではないか―」2024年のノーベル物理学賞を受賞した天才・ヒントンの警告を、物理学者・田口善弘は真っ向から否定する。 理由は単純だ。人工知能(AI)と人間の知能は本質的に異なるからである。しかし、そもそも「知能」とは何なのだろうか。その謎を解くには、「知能」という概念を再定義し、人間とAIの知能の「違い」を探求しなくてはならない。生成AIをめぐる混沌とした現状を物理学者が鮮やかに読み解く田口氏の著書『知能とはなにか』より、一部抜粋・再編集してお届けする。 『結局「ニューラルネットワーク」って何?…話題の生成AI登場のカギとなった「ヒトの脳を模した」テクノロジーの謎』より続く。 「非線形非平衡多自由度系」 ここで「非線形非平衡多自由度系」という言葉の意味を今一度、説明しておこう。「非線形」という言葉は簡単にいうと「1+1が2にならない世界」という
「素数シリーズ三部作」(『 素数が奏でる物語 』『 素数はめぐる 』『 有限の中の無限 』)でブルーバックスを代表する人気著者コンビ・西来路文朗さんと清水健一さん。最新刊『 ガウスの黄金定理 』も大好評のお二人が、美しく奥深い「数の世界」を案内してくださいます! 今回は、今日4月4日にちなんで、「4」にまつわるお話です。 偶数の話? 2の2乗だから「平方数」の話? いいえ違います。 約180年前に誕生した、新しい数学の話です! CGや3次元グラフィックスで大活躍今日は4月4日です。 「4」にちなんで、ハミルトンの「 四元数 」を紹介します。 四元数と聞いても馴染みのない方が多いと思います。しかし、四元数はゲームや映画の世界のCGや3次元グラフィックスで大活躍している数学です。といっても、四元数は最近になって新しく生まれた数学ではなく、なんと180年ほど前に生まれた数学なのです。 四元数を考
今年2月末、私は『週刊現代』(講談社)の依頼で、現在話題のミャンマーの詐欺拠点の背景を調べるため、東南アジアに飛ぶことになった。 結果、日本人高校生2人が強制労働を強いられていたことでも知られる拠点「KK園区」の内部に友人がいる中国人に話を聞いたり、タイ国軍に3時間拘束されたりといろいろあったものの、とにかく「面白い」取材だったことは間違いない。 詐欺自体についての報道は『週刊現代』3月15・22日号、3月29日号、および こちら記事 をお読みいただきたい。 いっぽうで今回、私は東南アジアの華人アンダーグラウンド社会に比較的深く触れた。近年、日本では“ミャンマーの”詐欺拠点ばかり報じられているが、その担い手たる中国人の「悪い人」たちは、国境とは無関係に東南アジア各国に根を張り、その人脈や情報までもがつながっている。 そうして形成されたのが、ミャンマーからタイ北部・ラオス・カンボジア・フィリ
なぜ、その解法を思いつくのか?数学ができる人とできない人の差はどこにあるのか?積極的に提言する数学教育の専門家として知られる数学者の芳沢光雄さんは、数学になんとなく感じる苦手意識は、解法の暗記が原因ではないかと指摘します。 「数学の土台となる考え方」を身に付ける。そのためにはなにをするべきなのか。この真髄を芳沢さんが上梓する『いかにして解法を思いつくのか「高校数学」』(上・下)を執筆する背景にあった「数学における13個の考え方」と「発見的問題解決法」という着想をもとに語ってもらいました。 『 いかにして解法を思いつくのか「高校数学」 』上・下巻 (2025年4月24日発売予定) 成功しなかった「試行錯誤」を評価しない教育の限界学校教育での数学の問題において、生徒が自分が解けなかった問題でも、それに対してどのようにチャレンジしたかということは、試験で部分点を期待する答案の記述を別にすると、解
倭寇対策の使命を帯びて、戦国時代の日本を訪れた中国人がいた。鄭舜功(ていしゅんこう)という名の「在野の志士」である。その見聞録『日本一鑑』には、自然風土から日本人の習俗、精神文化までが記録されている。隣国人の新鮮な眼で観察された、約500年前のリアルな日本とは――。『戦国日本を見た中国人 海の物語『日本一鑑』を読む』(上田信著、講談社選書メチエ)から紹介していこう。 「倭人」の凶暴な性格は、火山のせい!?この時代、中国人のイメージする日本人は、とにかく「凶暴」だった。 まず、鄭舜功訪日の30年ほど前、1523年に起きた「寧波事件」(寧波の乱)の衝撃は大きかった。日本の有力大名、大内氏と細川氏がそれぞれ仕立てた遣明船の乗組員らが、中国・寧波の町で抗争を繰り広げ、一帯を騒乱に巻き込んだのである。 そして、1550年代には、倭寇が中国沿岸部を荒らし回り、「嘉靖大倭寇」と呼ばれる。実際には、倭寇の
経営者、従業員、高齢者、若者……「みんな苦しい」のは一体なぜなのか? 私たちを支配する「苦しさ」にはごくシンプルな原因があり、ちゃんと対処する方法がある。経営学の道具を使えば、人生が大きく変えられる。どういうことだろうか。 15万部ベストセラー『 世界は経営でできている 』で大きな話題を集めた気鋭の経営学者・経営者の岩尾俊兵氏による渾身の最新作『 経営教育 』(角川新書)では、「みんな苦しい」の謎をあざやかに解き明かす。 (※本記事は岩尾俊兵『 経営教育 』から抜粋・編集したものです) 子どもから大人まで価値創造の輪を広げる研究をしているかと思ったら一般書を書いたり、上場企業の社長になってみたりと、はたから見ると脈絡のない行動のすべては、価値創造の民主化と「日本がもう一度豊かになる」という目的のためのものでした。 たとえば、「経営教育におけるT字のヨコ線を伸ばしていく」という目的のために書
私たち自身も、私たちが生きているこの世界も、すべては量子でできています。身近な自然現象も、科学技術も、量子の存在がなければ成り立たないものだらけです。 ところが、この量子というやつ、なんとも捉えどころのない不思議な代物です。 世界の根本を作る根源的な存在で、量子についての理解は今後ますます必須になっていくはずなのに、その姿を追い求めるとフワフワと逃げていく。なんとももどかしいことです。 量子って一体なんなのでしょう? 話題作『時間とはなんだろう』の著者、松浦 壮さんが『量子とはなんだろう』で繰り広げるのは、量子論の “直感的”理解への旅! その一端を垣間見てみたいと思います。 今回は、本書の前書きを特別編集してお届けします。 いま見えている世界は「本当の世界」ではない!?顔を上げてまわりを見渡してみてください。私は電車の中で原稿を書くことが多く、今もまた電車の中でキーボードをたたいていま
ChatGPTが書いた脚本と劣悪な制作環境でとんだ珍作に…トラブル続出の「“補助金2000万”岐阜県関市のご当地映画」を観に行ってみた 密かなトレンドである「ご当地映画」じつは地方自治体の町おこしを狙った「ご当地映画」は近年の映画界における密かなトレンド、新たなシノギであり、その手の作品ばかり手がけている監督も存在する。吉本興業や映画24区といった組織も参入して思いのほか量産されながら、ほとんど(地元以外で)話題になることなく批評される機会も少なく、映画評論家では柳下毅一郎が熱心に追いかけているくらいだ。 しかしキャスティングまで無名というわけではなく、『名もなき池』にも大河ドラマ『光る君へ』で藤原顕光を演じた宮川一朗太や朝ドラ『マー姉ちゃん』の熊谷真実、『仮面ライダー555』の半田健人、鶴田浩二の三女・鶴田さやか、AKB48出身の佐々木優佳里らが出演。『あぶない刑事』のレギュラー・長谷部
前編記事『「赤いきつね」「170cm以下は論外」 …令和に加速する男女の喧嘩は、リアルの場でも起きていた!』より続く。 本音がむき出しになるネット上では、男女の溝はこれまでにないほど広がっている。「赤いきつね」「パーカーおじさん」「身長170センチ男論争」など、日夜論争が繰り広げられている。 それは、リアルの場にも影響し、互いに相手のダメなところに敏感になっているという。 結婚とおカネについての相談を受ける婚活ファイナンシャルプランナーの山本昌義氏は「婚活市場では、昔から男性は女性に若さを求め、女性は男性に収入を求める傾向があることから『わかり合えなさ』が当たり前のように存在していましたが、それが令和になってからさらに加速している気がします」と証言する。 「以前なら、相手を受け入れられない理由は『年収がもう少し高い方がいい』『容姿が気に入らない』ぐらいのものだったんですが、近年、男女が互い
激化するネット論争かの天才物理学者アルバート・アインシュタインは、 「男は結婚するとき、女が変わらないことを望む。女は結婚するとき、男が変わることを望む。お互いに失望することは不可避だ」 との言葉を残している。E=mC^2を発見したアインシュタインが辿り着いた、男と女に関する解は「わかり合えない」だったが、彼の死後70年経ったいま、令和になっても、その解は不変だ。男と女が互いに言い争い、失望する事態が毎日のように起こっている。 Photo by gettyimages たとえば、ネット上で定期的に盛り上がる「食い尽くし系夫」論争をご存じだろうか。「食い尽くし系」とは、家族みんなで食べるはずのおかずやおやつ等をひとりで食べ尽くしてしまう夫のことを指すネット上の言葉だ。 とある女性が、SNS上に「家族のために多めに作ったおかずを、夫が食い尽くしてしまった。許せない!」と投稿したところ、女性たち
人を殺してはいけないのは、なぜだろうか? ヒト以外の動物だったら、殺してもいいのだろうか? いまのところ多くの人々が、動物への愛着を多かれ少なかれ抱きながらも、その一方で(人間によって殺された)動物の肉を食べている。そして倫理は人間にのみ適用されるものだという考えを、なんとなく受け入れている。 だが、その考えは何を根拠としているのだろうか。動物倫理では、そこには何の根拠もなく、単に他の生物種への差別に由来するのだという議論がある。これは「種差別(speciesism)」と呼ばれる、人間中心主義の一種である。 本稿では、ヒトは生物種として明確な境界をもたないという議論から、種差別、すなわち倫理における人間中心主義を検討したい。 「人種」というカテゴリーは妥当なのかヒトという種について考える前に、まずは「人種」について考えたい。歴史を振り返ると、有色人種はかつて白人至上主義の旗印のもと不当な差
ChatGPTが書いた脚本と劣悪な制作環境でとんだ珍作に…トラブル続出の「“補助金2000万”岐阜県関市のご当地映画」を観に行ってみた 岐阜県関市のご当地映画『名もなき池』、市が補助金2000万円を交付した作品のトラブルが話題になっている。 本作は兵庫県豊岡市の企画会社「IROHA STANDARD」による提案を採用し、同社の執行役員を務めるプロデューサー兼監督「Shin Beethoven」が主導した映画であり、まずシン・ベートーヴェンという怪しげな名前に世間は騒然となった。 未完成のまま問題が明るみになったのは3月上旬、関市が補助金を交付した条件のひとつが「2025年3月末までに複数の映画館で4週間以上、有料で公開すること」──それらが果たされず、市は全額返還を請求。撮影に協力したロケ先やキャストへの未払いまで発覚し、主演俳優の伊達直斗はChatGPTで書かれたというシナリオの稚拙さや
ChatGPTで描かれたジブリ風の画像米OpenAIは先週、新たな画像生成機能をChatGPTに組み込んだ。従来よりもリアル、詳細、複雑、あるいはシュール(超現実的)な画像を描けるようになったという。 たとえばプロンプト(言葉)でキャラクターやシナリオなどを指定すれば、四コマ漫画なども描けるようになった(図1)。またユーザーが自分のポートレート写真などをChatGPTにアップロードして、これを好みのイラストなどに変換・編集することも可能だ。 図1:筆者作成のプロンプト(犬、猫、猿、雉がポーカーをして、最後に犬が勝つ四コマ漫画をカラーで描いて)によってできたもの この新サービスは世界中で予想以上の人気を博した。たとえば米ワシントン州シアトルの男性が、浜辺で妻と撮影した写真をChatGPTでスタジオジブリ風のイラストに変換してXに投稿したところ、閲覧回数が瞬く間に数千万回に達したとされる。 こ
なぜ日本は停滞からなかなか抜け出せないのか? その背景には、日本社会を支配する「暗黙のルール」があったーー。 社会学者・小熊英二さんが、硬直化した日本社会の原因を鋭く分析します。 ※本記事は小熊英二『日本社会のしくみ』(講談社現代新書、2019年)から抜粋・編集したものです。 通説と異なるかもしれないが、教育学者や経済学者の分析では、日本は欧米にくらべて学歴間の賃金格差が小さいとされている。その一因は、専門的な学位に対する評価の違いだろう。欧米その他では、高い給与をめざすなら高い学位をとるのが有効で、賃金と学歴(博士号・修士号・学士号)は相関しやすくなるのだ。 もっとも経済学などの研究では、日本を分析する場合でも、4年制大卒者をすべて「大卒」として統計的に処理していることが多い。「博士号・修士号・学士号」という学歴ではなく、「A大卒・B大卒・C大卒」という学歴が重視されているのだとしたら、
経営者、従業員、高齢者、若者……「みんな苦しい」のは一体なぜなのか? 私たちを支配する「苦しさ」にはごくシンプルな原因があり、ちゃんと対処する方法がある。経営学の道具を使えば、人生が大きく変えられる。どういうことだろうか。 15万部ベストセラー『世界は経営でできている』で大きな話題を集めた気鋭の経営学者・経営者の岩尾俊兵氏による渾身の最新作『経営教育』(角川新書)では、「みんな苦しい」の謎をあざやかに解き明かす。 (※本記事は岩尾俊兵『経営教育』から抜粋・編集したものです) 日本はこれまで昭和のヒト重視の経営から平成のカネ重視の経営へと大きく揺れました。明治はカネ重視でした。令和は再びヒト重視になったと筆者はみています。筆者は、こうした時代ごとに大きく揺れ動く社会を「ヒトの論理とカネの論理の間で揺れる、知的ヤジロベエ社会」と呼んでいます。 ヒトの論理を信じる人はカネの論理を信じる人を悪魔や
〈東京・霞が関の路上で14日夕、男にナタのような刃物で襲われて負傷した政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏(57)が同日夜、自身のX(旧ツイッター)を更新、「実は耳とれかけていて、敏腕ドクターに縫合してつけてもらえました」などと報告した〉(産経新聞「N党・立花孝志氏「実は耳とれかけていて…」 襲撃事件で受けた負傷をXで報告」2025年3月14日より引用) 立花氏を襲撃したのは30歳の男で、捜査関係者によれば明確な殺意をもって犯行に及んだことを認めており、またその動機については「ほかの議員を自殺に追い込むようなやつだったから」と述べている。襲撃の際には閃光手榴弾も使用しており「ちょっと『痛い目』を見させてやろう」とかそんな悠長なレベルではなく、本気で殺しに行ったことがわかる。 Photo by iStock ここで容疑者のいう「自殺に追い込まれたほかの議員」とはおそらく、兵庫県
国民民主党「斬り捨て」の裏側「いろんなものの値段が上がる中、なかなか給料が上がらない人がおり、年金も上がらない。それなのに税負担や社会保険料負担は上がる一方だ。行き場のない怒りや不安が『財務省解体デモ』に現れているのではないか」 国民民主党の玉木雄一郎代表(1993年旧大蔵省入省)は最近、財務省にしきりに噛みついている。少数与党の石破茂政権のもと、今国会の最大の焦点だった来年度予算案を巡る攻防で、賛成する条件として「年収の壁(課税最低限)」の大幅な引き上げやガソリン減税を要求、与党側と幹事長合意まで結びながら最後にハシゴを外され、思惑通りに行かなかったからだ。 予算案は結局、政府・与党に高等教育の無償化要求を丸呑みさせた野党第二党の日本維新の会の賛成で衆院を通過したが、玉木氏はその裏に古巣の政界工作の臭いを嗅ぎ取っている。 Photo by gettyimages 実際、「年収の壁」を巡り
制作現場からは不満の声が新生活が始まる春。人事異動に合わせて居を移す人も多いが、NHKの「お引っ越し」は一筋縄ではいかないようだ。バラエティ番組の制作を担当する中堅局員が明かす。 「発表されている通り、2028年度を目途にドラマ制作部門が渋谷の放送センターから埼玉県川口市にある施設へ移されます。しかし実はドラマだけでなく、バラエティや音楽番組を含めた一部の番組も、川口で制作されるようです。引き続き渋谷に残るのは報道部門と生放送の番組などに限られるのでは」 渋谷にあるNHKの放送センター[Photo by iStock] 川口市にて、NHKと行政が共同で運営する施設「SKIPシティ」。その一画で建設中なのが、引っ越し先の「川口施設(仮称)」だ。LEDパネルにCGを映し出し、屋外シーンを屋内で撮影できるスタジオなど最新設備を備えるというが、制作現場からは不満が漏れ聞こえてくる。
★対談者プロフィール★ 青木聖久(あおき・きよひさ) 1965年生まれ。日本福祉大学教授、精神保健福祉士。ソーシャルワーカーとして精神科病院や小規模作業所(現・地域活動支援センター)で支援にあたった経験もある。 冠地情(かんち・じょう) 1972年生まれ。発達障害の当事者(精神障害者保健福祉手帳2級)であり、「イイトコサガシ」代表として全国各地でコミュニケーション力向上を目指すワークショップを行う 「全国一律」とは言い切れない制度青木:今回は冠地さんに、障害者手帳に関係するいろいろな体験や思いを語っていただきたいと思いますが、その前にまず障害者手帳の全体像を振り返っておきたいと思います。 そもそも生活に長期的かつ大きな不便をもたらす心身の不調を「障害」と呼ぶわけですが、障害を抱える方が申請によって取得できる「障害者手帳」には3種類あります。
昨年12月に、在日クルド人を中心に始動したサッカーチーム「FCクルド」。現在は小学生が40人、中・高校生が25人ほど所属しており、毎日のように埼玉県内の公園で練習して汗を流している。 中編記事『「国に帰れ、税金ドロボー!」クルド人の少年が、クラスメイトに言われた「衝撃の一言」…SNSでの「クルド人叩き」が、子供達にも「飛び火」していた…!』に続いて、FCクルドの20代・男性を取材。身分のせいで夢を諦めざるを得なかった、壮絶な過去を語ってもらった。 入管職員に告げられた「衝撃の一言」ある日の練習に訪れると、グラウンドで汗を流すFCクルドの選手たちに、ひときわ熱い視線を送る男性の姿があった。彼の名前はエムラ(仮名)。現在もFCクルドに在籍する、20代の在日クルド人だ。今日は所用で練習には参加せず、手伝いにきていたという。 エムラさんは9歳のころに両親とともに来日。日本語もまともに話せない中、小
クスリの「効き」が違う品質の問題もさることながら、肝心のクスリの“効き”にも違いがある。 もし「先発医薬品とジェネリックは同じ」だと考えているのであれば、それは大間違いだ。たしかにクスリの成分こそ同じではあるが、製造工程や添加物などが異なるため「完全に同じクスリ」とは言えない。銀座薬局の代表薬剤師・長澤育弘氏はこう解説する。 「ジェネリック医薬品と先発医薬品とを比較する際、厚生労働省の基準では『クスリが水に溶ける速度』が指標とされています。この溶ける速度が先発薬と比べて80~125%以内であれば『効果は同じ』と見なされます。逆に言うと、先発薬とジェネリックの最大の違いはこの水に溶ける速度なのですが、最大で45%もの幅があるので、その分効果も変わってきてしまいます」 前編記事『「ジェネリックでよろしいですか?」と聞かれたらこう答えるのが正解です』より続く。 さらに長澤氏はジェネリックの「デー
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