日中戦争の「四行倉庫の戦い」をデザインした特別パッケージが作られた台湾のスナック菓子。台湾国防部が地元メーカーと開発した=台北市で6月2日、林哲平撮影 台湾で人気のスナック菓子に抗日戦争勝利を記念した特別パッケージが登場した。国防部(国防省に相当)が地元メーカーと提携して企画したもの。第二次世界大戦終結から80年の今年、中国が抗日戦争で共産党が果たした役割をアピールするとみられるのに対し、「歴史の改ざんだと示す」(国防部)狙いがある。 「国民的スナック」と呼ばれる「乖乖(グアイグアイ)」は1969年発売のロングセラー。特別パッケージの一つでは、上海で国民党軍と日本軍が戦った「四行倉庫の戦い」(37年)をイラストにした。袋の裏には年表が掲載され、蔣介石率いる中華民国が第二次大戦に勝利し、49年に共産党が中華人民共和国を建国した経緯を強調。「誰が戦ったのか? 一目瞭然だ!」との文字が添えられて