異なる意見の相手を否定し、自分の正しさを強調する「論破ブーム」が、子どもたちの世界にも広がっているという。相手より優位に立ちたいという気持ちが強く、「はい、論破」などの決めぜりふで会話を打ち切ってしまうこともある。背景を探ってみた。(野口季瑛) 【写真】ひろゆきの妻が明かす壮絶人生…夫婦ゲンカの意外なコツ 「それってあなたの意見ですよね」。一般社団法人「アルバ・エデュ」(東京)代表の竹内明日香さんは昨年、ある小学校で、4年生の男児からこう言われた。竹内さんは普段、小中学校での出前授業で、議論やプレゼンテーション(発表)の方法を教えており、発声練習で「大きな声を出すには少し体を緩めて立ちましょう」と伝えたところ、食ってかかるような様子だったという。 このほか、相手の発言を遮ったり、言いよどんだ隙に「はい、論破」と言い放ったりする子も。2022年頃から目立つと感じており、「ロジックがないことも