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衆院選
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情報科学における圏論ファン なぜか、情報科学科には一定数の「圏論ファン」がいます。彼らは多くの場合、次のような経緯でファンになります。 プログラミング言語にはこだわりがある。プログラムは、知的で(難しそうで)かつエレガントな言語を選んでカッコよく書きたい。 関数型プログラミング言語(Haskell、OCamlなど)はパッと見わかりにくいが、プログラムが数学的で、短く正確に書けて、なんだかカッコいいのではないか。 関数型プログラミングの先達は、圏論という数学のコトバを使っているらしい。ということは、圏論もカッコよさそう! 応用先は関数プログラミングに限りません。システム検証、プログラム意味論、量子計算……僕の研究では、圏論を情報科学のいろんな数学的側面に使っています。情報科学科は「プログラミングを訓練する場所」だと思われがちだけれど、そうではなくって、プログラミングの「科学」を学ぶところであ
人間と会話ができるロボット、プロ棋士に匹敵するレベルの将棋コンピューター、クイズ番組でチャンピオンに勝利したコンピューター、さらに、内蔵コンピューターのおかげで自動走行が可能になった車。このようにどんどん賢くなっていくコンピューターは、「人工知能・機械学習」とよばれる情報技術によって支えられています。 「人工知能」という言葉は、1950年代に提唱されたといわれています。当時は、人間の思考パターンをプログラムしていけば、高度な知能を持つコンピューターが実現できると考えられていました。しかし、人間の思考パターンは無数にあり、あらゆる状況に対するパターンを列挙することはとうてい不可能であることがわかり、このアプローチは頓挫してしまいました。 その後、すべてのパターンをあらかじめプログラムするのではなく、例をいくつか教え、そこから他のパターンを自動的に類推させる「機械学習」の研究が盛んに行われるよ
※この記事は2015年8月4日時点のものです まず高校の「情報」の授業を忘れよう 情報科学というと、「情報の科学」という科目のことを思い出す人がいるかもしれません。でも、そういう人は少数でしょう。高校の課程に必履修の教科として「情報」が加わってから10年以上経っているのですが、いまだに中途半端な教科であり続けています。 当初は「情報A」「情報B」「情報C」の3科目があって、いずれかを履修することが求められていました。その後、指導要領が更新されて、いまでは「情報の科学」と「社会と情報」という2科目のどちらかを履修することが求められています。8割の高校では「社会と情報」を教えているそうですが、実は、大学に入って来た学生に聞くと、どちらを習ったかわからない、という答えが圧倒的です。 高校の情報の授業は、万人が身につけるべき情報リテラシーや情報技術の理解を目標として始まりましたが、歴史の新しい分野
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海外での起業トレジャーデータ|太田一樹さん (情報科学科30期) インタビュー年月日 平成25年 1月 22日 太田一樹 もともとプリファードインフラストラクチャー(PFI)を在学中に起業したメンバーの一人だったが、シリコンバレーへの憧れを持ち独立し、海外でビッグデータを扱う会社トレジャーデータを起業した。 情報科学科 3年 生田、島田 在学中に起業、そして海外で起業を行うというなかなか聞けない話に興味を持ち今回インタビューに伺わせてもらいました。 学生時代 -プログラミングはいつから始められたのですか。 中学三年の頃に始めました。iアプリ(Java)を作り始めたのがきっかけです。そのアプリがなんと40万ダウンロードを達成して楽しくなって。それで、ふとしたきっかけでlinuxをさわりはじめることになって、当時は日本語が打てないとかいろいろ問題があって自分でいろいろ対処しているうちに、いつの
「問いかけた言葉にあたかも人間のように答えるシステム」をつくるという人工知能の目標は、その後の自然言語処理や自然言語理解の研究へとつながり、いま検索・機械翻訳・テキストマイニングの核心技術として、熱い注目を集めています。 多彩な表現に富むコトバは、単純な原理原則で表すことはできません。同じ文章でも、文脈や受け取る人によっていく通りにも解釈可能なケースがあり、意味はあいまいです。そのぼんやりとしている対象を計算によってとらえ、価値ある情報を紡ぎだす方法とは?
競いあい、高めあうグーグル株式会社|大倉務さん (情報科学科28期) インタビュー年月日 平成24年 3月 21日 大倉務 平成18年情報科学科卒業。情報理工学系研究科に進学し、20年グーグル株式会社入社。 大橋駿介・菅沼伸陽(情報科学科三年) 毎日利用する検索エンジンの企業でのお仕事に興味があり、インタビューさせて頂きました。 情報科学との出会い ――情報科学に触れ始めたのはいつぐらいですか? 正確には覚えていないんですが、多分小6か中1くらいの時で、中学受験の勉強をしていて、こんなの前に同じ問題解いたじゃん、こういうのはコンピュータがやってくれないかな?って思ったのが最初にコンピュータに興味を持ったきっかけでした。入学後、中学高校の先輩がオセロのプログラムを作っているのを見て、「コンピュータをうまく使うとこんな賢いことができるんだ」ということに衝撃を受けて、それ以来コンピュータで人間に
コンピュータの基礎原理を考えたチューリング、「嘘つきのパラドックス」でおなじみの論理学をプログラムの検証に使う話、いずれ消滅する太陽系からの人間の知性脱出。ふらりと部屋を訪れた理論計算機科学の専門家がほうじ茶を片手に語る、論理学とコンピュータのあんな話、こんな話。 専門は理論計算機科学。論理学を応用し、ソフトウェアやプログラミング言語のモデルを解析・検証することを、研究テーマとしている。京都大学時代にKyoto Common Lispを開発。現在は、分子コンピューティング(さらに分子ロボティクス)の研究も進めている。
きわめて抽象度が高く、それゆえに近寄りがたい印象がもたれている圏論。その圏論のもわーっとしている入口へ案内します。とはいえ、圏論のきちんとした定義をわずかな文章で示してもわかりにくいばかりなので、ここではまず小さな例で雰囲気をつかんでください。興味がわいたら、最後に紹介する文献をどうぞ。 矢印ばっかり描いているのだ 数学では普通、「集合 A があって、その元 a ∈ A があって……」というように、集合ベースで話が進みます。圏論というのは、代わりに対象と射を使う数学のコトバです。ぱっと見でいえば、「矢印ばかり描いている」という印象になるでしょう。 次の図を見てください。 X、Y、Z、X ⊔ Y というのが対象で、その間に描いてある矢印が射です。 圏論ではこの図を、 X、Y が与えられたとき、 特別な X ⊔ Y と、κ1、κ2 がとれる。 どう特別かというと、ほかに Z とf、g というも
面白さを追求する富士通研究所|伊藤英紀さん (情報科学科7期) インタビュー年月日 平成24年 3月 9日 伊藤英紀 昭和60年情報科学科卒業。情報工学の大学院に進学し、63年富士通入社。また趣味で将棋プログラム「ボンクラーズ」を開発し、平成24年1月、将棋電王戦で米長永世棋聖に勝利。 矢野洋祐、李心剣(情報科学科三年) 企業の研究所でのお仕事はどのようなものかインタビューさせていただいた。また趣味の将棋プログラムについても興味深いお話を聞くことが出来た。 仕事の経歴について ―― 今までの御経歴を教えて下さい。 1983年に情報科学科に進学しました。当時は情報科学と情報工学があって、工学の方は電気電子、計数と機械を合せた情報関連の学科でしたが、学部を出た後はその情報工学の方の大学院に行ったんですよ。当時神経をやっている先生のもとで勉強して、一年ほどアメリカのメリーランド大学に留学した後、
コンパイラの概要 プログラムをするうえで、コンパイラはかかせません。 C言語やFORTRANなどのプログラム言語で書いた プログラムを実行するためには、 まず この コンパイラ に処理してもらわないといけません。 ここでは、コンパイラの 基礎知識を 御紹介します。 コンパイラの技術は、計算機のプログラムを人間に分かりやすい形で書いて、それを machine で 実行できるようにしたいという願いから 1950 年代に生まれま した。現在のソフトウエアのほとんどはこの「分かりやすい形」、つまりプロ グラミング言語で書かれていますので、かかせないものとなっています。 ソフトウエアが計算機で起動するためには、プログラムが計算機自身の言葉、 (これをアセンブリ言語といったり機械語といったりします。)になっていなけ ればいけません。 つまり、コンパイラとは、 プログラミング言語で書かれたプログラムを
企業で、大学で、さまざまな仕事に邁進中のOBたち。 いったいどんなふうに海外へ踏み出し、何を考え、どのような仕事をしているのでしょうか? 意外なお話とともに、後輩たちへのワイルドなメッセージを紹介します。 第1回 キャラクターアニメーションの新手法を研究 第2回 オープンソースソフトウェアを開発 第3回 スーパーコンピュータのLSIを開発 [英国・エジンバラ]キャラクターアニメーションの新手法を研究 幸村 琢 Taku Komura [情報科学科17期] エジンバラ大学情報学部 1971年生まれ。修士・博士課程では品川研究室に所属、筋骨格系モデルを用いたキャラクターアニメーションを研究する。理化学研究所研究員、香港城市大学講師を経て、2006年からエジンバラ大学情報学部講師。 [米国・シリコンバレー]オープンソースソフトウェアを開発 川口 耕介 Kosuke Kawaguchi [情報科学
大型計算機設計から組み込みシステム研究まで ― 応用力の高い情報科学科日立製作所|中川八穂子さん (情報科学科3期) インタビュー年月日 平成21年 3月 25日 中川八穂子 情報科学科3期生。 現職は、日立製作所 中央研究所 組込みシステム基盤研究所で、デジタルTV等の組込みシステムの基盤技術の研究を行っているが、入社から20年余、一貫してエンタプライズサーバ事業部というところで、メインフレームやスーパコンピュータ等大型コンピュータの装置開発/性能評価を担当してきた。 中川雄一朗(学部3年)、野瀬貴史(学部3年) ハードウェアの設計と、「なぜ情報系には女性が少ないのか?」について常々考えていた。情報学科のOGの中に「女性で論理設計をやる人がいる!」と有名だった方がおられると聞き及び、ご紹介いただきました。 お仕事について それでは、簡単に今までの経歴を教えてください。 81年に入社した時
プロフィール Sun Microsystems|川口耕介さん(情報科学科22期) Sun Microsystems(サン・マイクロシステムズ)は、UNIXシステムやJavaの開発元として有名な米国のコンピュータメーカー。川口さんは、2001年にSun Microsystems入社、XML、Webサービスや開発ツールなどを開発してきた。現在はオープンソースソフトウェアの開発に携わっている。 Sun Microsystemsに入社するまで 学部生時代(1998年)に、有限会社Swiftを設立。XML関係のソフトウェアを開発する。2001年にSun Microsystems入社。XMLのスキーマ言語に関するソフトウェアなどを開発。 2002年、コーネル大学大学院で修士号を取得。 2003年にSun Microsystemsに復帰、現在に至る。 —Q1:学部生時代はどんなふうに過ごしましたか? 中
新着情報 学部4年生の岩田陽一さんが TopCoder Open 2010 の Marathon部門で優勝しました。2010年10月29日 本学科の4年生である岩田陽一さんが世界的に有名なプログラミングコンテスト Top Coder OpenのMarathon部門で優勝しました。TopCoderでの優勝は、アルゴリズムへの理解、プログラミング能力の双方が高いレベルにあることを証明するものであると言えます。 TopCoderはTopCoder社によって開催されているプログラミングコンテストであり、オンラインで開催されるために世界的に広まっています。岩田さんはオンラインで行われた予選で優秀な成績をおさめ、 年に一回開催される TopCoder Open に招待されました。 ラスベガスで10月11日から14日にかけて開催されたTopCoder Open 2010 には全世界から82名(うち日本人
ソフトウェア開発でいま最も熱い分野のひとつ「検索エンジン技術」。激しい技術革新と、し烈な開発競争が繰り広げられるこの分野で、「PFI」というベンチャー企業が注目を集めている。PFIを創業したのは、情報科学科の先輩たち。かつて同期生だった3人は、自分たちの技術力でビジネスの世界に挑戦中だ。 株式会社プリファードインフラストラクチャー(Preferred Infrastructure:PFI) 2006年3月、記事登場の3名を含む6名のエンジニアが集まって設立。エンタープライズ向け全文検索エンジン『Sedue(セデュー)』の開発を核に、リコメンドエンジン、連想検索エンジン、関連記事推薦エンジンなどの自然言語処理/大規模データ処理系のミドルウェアを開発している。社名は「純粋関数型言語(Purely Functional programming language)」の頭文字PFに由来している。
仕事を成功させていく考え方サイボウズ株式会社|山本泰宇さん (情報科学科19期) インタビュー年月日 平成21年 12月 28日 山本泰宇 現職はサイボウズ株式会社の最高技術責任者。サイボウズ・ラボという研究開発専門の子会社と合わせて、技術戦略の立案と遂行に従事。1万人以上の会社で使える大規模グループウェアの開発を担当してきたが、最近はクラウド化のプロジェクトの責任者を務めている。 久保田貴大(修士1年)、和田明菜(修士1年) 情報科学科で学べること、学ぶべきことって一体なんだろう?会社で働いて成功するって、どういうことだろう?インタビューに行った和田・久保田は、ちょうど就職活動が始まろうとする時期だったこともあり、そんなことを考えていました。今回は、稲葉真理先生に、情報科学科の先輩でありサイボウズでご活躍されている山本泰宇さんを紹介していただき、インタビューに伺いました。 情報科学科へ進
〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学理学部情報科学科・東京大学大学院情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻 e-mail: www-admin@is.s.u-tokyo.ac.jp Copyright©1996 - 2009 Dept. of IS / All rights reserved.
3年生の冬学期になると、名物の「CPU実験」が始まります。ミッションは「半年かけてできるだけ速いコンピュータを作れ」。 4〜6人に分けられた各チームに、FPGA基板と道具がいくつか配られ、それから翌年3月に開かれる発表会までの間に、与えられた課題プログラム(例年はCGプログラム)が動くように独自のコンピュータを設計・製作します。 CPUはもちろん、コンパイラ、アセンブラやCPUシミュレータなどのツールまでを分担して設計・実装するので、学生実験としてはかなり難しいものですが、実験を通してコンピュータの原理を根底から体得できます。また、半年にわたるプロジェクトワークがたいへん貴重な経験になります。 この楽しい実験の様子を紹介しましょう! NO.1CPUを作る NO.2コンパイラ、 ツールを作る NO.3動作をテストする NO.4【ミニ知識】 コンピュータの動作原理
*1 教養学部第4学期の専門科目及び教職課程科目を除く *2 4学年での情報科学特別演習の履修のためには、2学年4学期での必修科目12単位のうち10単位以上をあらかじめ取得しておくことが必要 *3 4学年での情報科学特別演習の履修のためには、3学年での必修科目32単位のうち、システムプログラミング実験、関数・論理型プログラミング実験、ハードウェア実験及びプロセッサ・コンパイラ実験を含め24単位以上をあらかじめ取得しておくことが必要 *4 専門科目10単位のうち6単位以上は選択必修科目の中から選ぶ
4年生になると「研究室」に配属されます。 今までは、皆で同じ授業を受け同じ問題を解いてきたのが各人で「自分は何をしよう」と考える初めての経験です。4年の前期に3研究室に仮配属、どの研究室に行こうかじっくり検討、4年の後期は本配属、卒業研究を行います。 そして、大学院に入ると、研究が生活の中心になっていきます。 全ての研究室はこちら 2022-11-13 05:19
コンパイラ演習レジュメ '98年度情報科学実験IIコンパイラ演習のレジュメです。1から8までは田浦さん、9は遠藤さんによるものです。 ただし、ここにはレジュメの約半分、課題までの部分は載せてありますが、課題の答えは載っていません。(^^) 課題説明 仕様説明 CPSの定義 最適化(1) Closure変換 Register割り当て + 抽象機械コード生成 実マシンコード生成 Garbage Collection 一般教養としてのGarbage Collection 〔トップページへ〕 〔「ソフトウェアの作成」のindexページへ〕 <vu@is.s.u-tokyo.ac.jp> Last updated on 16 May, 1999
〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学理学部情報科学科・東京大学大学院情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻 e-mail: www-admin@is.s.u-tokyo.ac.jp Copyright©1996 - 2010 Dept. of IS / All rights reserved.
夢と笑顔をおいかけて任天堂株式会社|清木昌さん (情報科学科24期) インタビュー年月日 平成20年 3月 18日 清木昌 情報科学科の24期生。所属は任天堂株式会社 企画開発本部 環境制作部 開発環境制作第1グループ。 任天堂株式会社は、言わずと知れた日本を代表する家庭用ビデオゲームハード・ソフト製造販売会社。最近ではニンテンドーDS、Wiiなどの大ヒットが話題になっている。同社環境制作部開発環境制作第1グループではゲーム開発者に必要な技術や情報を集め、その導入やライブラリ構築などを行うことでゲーム開発者が開発しやすいような環境を作っている。 島村・寺島 情報科学科3年生(当時) 情報科学科3年生(当時)の島村と寺島の2名。 島村は中学高校にてパソコン部に所属していた頃からゲーム制作を体験、2005年には任天堂ゲームセミナーに参加した経験もある。コンピュータと人をつなぎユーザに笑顔をもた
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