一生元気に自分の脚で歩きたい――。そんな願いを阻むのは、立ったり歩いたりといった機能が低下する「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」だ。最近の研究や調査で、明らかな足腰の衰えを自覚するよりももっと早くからロコモは始まっていて、「ロコモになる前に気づいて対策を講じる」ことが大事だということが分かってきた。ロコモになるよりも前に足腰の衰えを示す「4つのサイン」とは何か。効果的にロコモを予防する対策はどんなものなのか。研究・調査で中心的な役割を果たしている埼玉県立大学保健医療福祉学部/大学院研究科准教授の山田恵子氏に聞く。