斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題に絡み、昨年11月の知事選で斎藤氏を応援するとして立候補した政治団体「NHK党」(旧NHKから国民を守る党)の立花孝志党首(57)に街頭演説での発言で名誉を傷つけられたなどとして、丸尾牧県議(60)が5日、立花氏を相手取り計約1100万円の損害賠償などを求める訴えを神戸地裁尼崎支部に起こした。 丸尾氏は、告発文書について調べる県議会調査特別委員会(百条委員会)の委員を務めた。訴状によると、知事選期間中の昨年11月2日に同県西宮市内で行われた立花氏の街頭演説で、丸尾氏が告発文書の原案を作成し県庁内に斎藤氏のパワハラを広めたなどと虚偽の発言をされ、名誉を傷つけられたと主張。その様子を撮影した動画が交流サイト(SNS)上で拡散されるなどし、丸尾氏の社会的信用を著しく低下させたとしている。