大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会は5日、会場中央に位置する「静けさの森」で、三日月状に水を貯めた池「水盤」1カ所で、指針値を上回るレジオネラ属菌が検出されたと発表した。検出の速報を受けて公表までに1週間以上が経過し、この日午前には別の場所での菌検出を報道陣に説明したばかり。公表までに時間を要するなど後手に回った対応に批判が出ている。 協会によると、保健所が検査のため水盤から水を採取したのは5月19日で、同28日夜には水質検査の結果が速報値で知らされていた。指針値の20倍となる菌が確認されたため、翌29日の閉場後に排水したが、「保健所から直ちに使用停止するよう助言がなかった」として、日中には来場者の立ち入りを禁止する措置は取っていなかった。 会場内のメディアセンターで夕方から始まった記者会見。公表までに時間を要したことに質問が相次いだ。協会側は「正確な結果の通知を待って公表した。公