広島市が8月6日の平和記念式典に関し、これまで対象外としていた台湾へ通知文を送る方針を示したことを巡り、長崎市の鈴木史朗市長は16日の記者会見で、8月9日の平和祈念式典について台湾は招待や案内の「対象にはならない」と述べた。従来も招待や案内をしていなかった。 鈴木市長は今月8日の会見で、日本に在外公館を置く全ての国・地域に招待状を、その他の国のうち国連に代表部を置く国に案内状を送ると表明。16日の会見で「台湾はいずれにも該当しない」と説明する一方、「今後、いろいろな状況を見ながら考えていきたい」と含みを持たせた。 案内状を送る試みは今年が初めてで、これまで出席したことがない北朝鮮も対象になる。 広島市は15日、台湾を通知の対象に加えたと明らかにしていた。国連に代表部がなく日本と外交関係もないため、送付予定はなかったが、出席意向を示していることが分かったためとしている。