毎晩、きらびやかに彩られる新宿の東京都庁。24億円余りの費用をかけた“世界最大”のプロジェクションマッピングを一目見ようと、連日、多くの人でにぎわっています。その一方で週末の昼過ぎには、無料で配られる食料を待つ人たちが長い列をつくっています。その数は毎回700人ほどと、かつてない人数が押し寄せる事態に直面しています。首都・東京の足元で何が起きているのか。現場を取材しました。 (首都圏局/記者 眞野敏幸) 毎週土曜 都庁の下では 食料が配られる毎週土曜日の正午すぎ。生活に困窮する人たちを支援するNPO法人「もやい」のスタッフが準備を始めます。 配布するのは、野菜ジュースやトマト、バナナ、クラッカーなど。 そのほかコメや乾めん、企業などから寄付された食料品も用意しています。 配布が始まる2時間ほど前には、すでに都庁前に多くの人たちが集まってきていました。 この日、用意した食料はおよそ700人分