理化学研究所(理研)創発物性科学研究センター 創発ソフトマター 機能研究グループの相田 卓三 グループディレクター(東京大学 卓越教授(国際高等研究所東京カレッジ))、程 逸人 研修生(研究当時)、平野 英司 研究パートタイマーⅡ、黃 虎彪 研究員(研究当時)らの国際共同研究チームは、強靭(きょうじん)でありながら海水中などで容易に原料にまで解離し、生化学的に代謝される「超分子プラスチック」の開発に成功しました。 本研究成果は、プラスチックの代替材料として、固体の超分子ポリマーの可能性を初めて示唆し、マイクロプラスチックによる環境汚染の抑制に貢献すると期待されます。 今回、国際共同研究チームは、食品添加物や農業用途に広く用いられている安価な生化学的な物質代謝を受ける2種類のイオン性モノマー[1]を用いて、高い物質代謝活性を持ちながら、優れた成形加工性、耐熱性、高い力学特性など、従来のプラス