埼玉県の川口、蕨両市に住むトルコ出身クルド人の排斥をあおるヘイトスピーチへの対抗策を考える催しが7月27日、オンラインであった。市民団体「川崎駅前読書会」の木村夏樹代表は、川崎市で在日コリアンを攻撃する団体と対峙(たいじ)してきた経験から、「日本人と在日クルド人による反ヘイトのコミュニティーを作る」など四つの対抗策を示し、「市民が行動を続ければ突破口が見つかる」とエールを送った。 ヘイトの標的が在日クルド人になった理由を、木村さんは市民の粘り強い抗議活動やヘイトスピーチに全国初の刑事罰を設けた川崎市の条例により、在日コリアンを攻撃しにくくなったためと分析。川口・蕨でも「路上、ネットでのヘイトを禁止する、刑罰付きの市または県の条例が必要」と指摘した。 他の策は、ヘイトデモや街頭宣伝があれば抗議を展開し、情報を発信してヘイトを「見える化」▽メディアを通じて反ヘイトの言論を形成し幅広くアピール▽