淡路島の北端、岩屋港の向かいにある岩楠(いわくす)神社を訪ねました。 岩屋港から西へ3分ほど歩くと、恵比寿神社の鳥居が見えてきます。目的の岩楠神社はこの恵比寿神社本殿の奥にあるので参道を歩いて本殿の裏へと進みました。 本殿の裏の白砂の上に、岩楠神社の石造りの鳥居が立っていました。 岩楠神社の祭神はイザナギとイザナミ、そしてこの二神から生まれた蛭子の三柱。蛭子は葦舟に乗せられて流されてしまうのですが、西宮の海岸に漂着し祀られたという説があるため、「西宮のヱビスさん」(西宮神社・兵庫県西宮市)の本家は岩屋であると伝えられています。 おしろい花の赤色とピンク色が白い玉砂利に映えて美しい。誰もいない境内はとても静かで、ときどき空から降ってくるピーヒョロローという鳶の鳴き声がやけに大きく聞こえました。 岩壁にある穴の中に、古びた祭器や神体を納受けするならわしがあります。岩穴の奥に祠があると聞いたので