「身を切る改革 議員定数を削減します」(民主党の総選挙政策)―。国会議員の定数削減を求める「身を切る改革」を総選挙で与野党双方が喧伝(けんでん)しています。「身を切る」論は二重に誤った議論です。 消費税増税 最悪の押しつけ論 民主党・福山哲郎政調会長「消費税を上げることに自民党、公明党の協力をいただいた。そのときに当時の安倍晋三自民党総裁は議員定数削減を約束したのに、まったく音沙汰がない」 自民党・稲田朋美政調会長「確かに約束した。自公は30定数削減案を示した」 与野党政策責任者が会した23日のNHK「日曜討論」。消費税10%先送り実施で、自民、民主両党などが展開したのは国会議員の定数削減でした。国会議員の定数削減と引き換えに消費税増税を押し付ける「身を切る改革」論の狙いを示しています。 福山氏がふれた自公民3党の「協力」とは、消費税増税と社会保障改悪を一体で進めるとした2012年6月の「