リビアの強権的なカダフィ体制が事実上、42年の幕を閉じました。英仏が主導し米国が支えた北大西洋条約機構(NATO)の軍事介入は、リビア国民自身の手による政治変革の事業の正当性を損なうだけでなく、混乱をもたらす危険があります。(ロンドン=小玉純一) 「われわれの革命ではないが、われわれが果たした役割に誇りをもてる」。キャメロン英首相は反カダフィ派が首都トリポリを事実上制圧した22日、英空軍をたたえました。 英軍は約900のカダフィ軍の関係施設を破壊したと報告しています。英国は3月から特殊部隊もリビア領内に派遣。反カダフィ派にNATO軍との連絡用装備を提供したとも報じられています。フランスもロケット砲や自動小銃などの武器を反カダフィ勢力側に供与していたことが明らかになっています。 NATOの発表によれば、作戦は3月末以来、2万回以上の出撃と8000回近い爆撃を数えました。外国軍の介入なしに、政