映画「愛と誠」などで知られる元女優早乙女愛(さおとめ・あい)さん(本名瀬戸口さとみ=せとぐち・さとみ)が20日午前3時51分(現地時間)、多臓器不全のため米ワシントン州シアトル市の病院で亡くなった。51歳だった。74年に人気劇画の映画版「愛と誠」で西城秀樹の相手役に4万人から選ばれて女優として活躍した。00年に引退し、8年前に実業家の夫とシアトルに移住していた。2年前の離婚後は1人息子(13)と暮らしていた。 早乙女さんは11日、「体がだるい」「疲れやすくなった」と体調不良を訴えてシアトル市のワシントン大病院で診察を受けた。医師からは即入院を指示されたという。入院当初は「お医者さんって大げさなのよね」と周囲に話して治療を受けていたが、数日後に容体が急変。20日未明、13歳の1人息子、前夫ら親族にみとられて息を引き取った。 デビューは鮮烈だった。74年、若者に圧倒的人気があった梶原一騎原作の