薬害イレッサ訴訟の原告団・弁護団は12日、東京、大阪両地裁に和解勧告を受け入れて協議の席に着くことを上申書にして提出しました。同訴訟は、肺がん治療の抗がん剤「イレッサ」の副作用で死亡した遺族らが薬を承認した国と輸入販売元のアストラゼネカ社(大阪市)に損害賠償を求めたものです。 両地裁は7日、国とアストラゼネカの責任を認めて和解金を支払うことを求めた和解勧告をしていました。 上申書は、(1)原告全員の救済(2)未提訴者の救済のための枠組みの創出などを求めています。 提出後に記者会見した原告の近澤昭雄さんは「国は一刻も早く和解テーブルに着いてほしい。一日も早く対策を取らないと被害者の利益にならない」と早期全面解決に国が踏み出すことを求めました。 原告団・弁護団は14日正午から東京・霞が関の厚生労働省前で和解の席に着くよう求める宣伝と要請行動に取り組みます。また、19日午後0時半から参院議員会館