【カイロ=伴安弘】リビアの反カダフィ勢力の連合体「国民評議会」のジブリル暫定首相は18日、暫定政権の発足を無期限に延期すると発表しました。閣僚人事をめぐり、最終的な合意に至らず、また、中部シルトなどでカダフィ派が根強く抵抗しているためとみられています。 ジブリル氏は新政権の骨格は決まっているとし、女性や青年が次官などに就くと述べました。同氏自身は暫定首相にとどまるものとみられますが、人事をめぐり、イスラム主義組織「ムスリム同胞団」など“草の根グループ”との協議が十分でなかったと批判されているといいます。 とくにカタールを拠点としていたイスラム教指導者アリ・サラビ師はジブリル氏の辞任を要求していました。ミスラタ市の政治指導者からも、同氏が米国の大学で博士号を取得したとして“西側寄り”だと批判されていました。 一方、カダフィ派が立てこもるシルトや首都トリポリ南東バニワリドでの抵抗について同評議