「市民病院がなくなると安心して子育てができない」「赤ちゃんが産めなくなる」―。「日本維新の会」を率いる橋下徹大阪市長が強引に進める市立住吉市民病院(住之江区)の廃止計画に、周辺各区の住民の不安が高まっています。廃止条例案の閉会本会議(29日)での採決が狙われ、事態は緊迫しています。(北野ひろみ) 「産科・小児科は残ると聞いていたのに」。22日の「住吉市民病院を充実させる市民の会」の宣伝。若い男性やベビーカーを押した女性などが次々ビラを受け取り、足を止めて署名しました。「病院廃止条例が採決の危機」と書かれたビラに目を通し、引き返してペンをとる人も。 「知り合いにも書いてもらいたいから、署名用紙をもらえませんか」。会のメンバーに声をかけた女性(54)は「本当に住吉市民病院をつぶしてほしくないんです。赤バスもなくなるし、車のない人は(統合先の)府立病院まで行くのも簡単じゃありません。橋下さんは、