新藤義孝総務相は1日午後、東京・九段北の靖国神社を参拝した。昨年末の安倍晋三首相の参拝には米国も「失望」を表明しており、A級戦犯を合祀(ごうし)する靖国神社への閣僚参拝を批判してきた中国や韓国の反発に拍車が掛かりそうだ。安倍政権発足後、新藤氏は昨年4月と終戦記念日の8月15日、10月に参拝しており、今回で少なくとも4回目。古屋圭司国家公安委員長兼拉致問題担当相は計3回、麻生太郎副総理兼財務相
安倍晋三首相による靖国神社参拝に関して、米国務省のハーフ副報道官は30日の記者会見で、「今回の場合、日本の指導者が隣国との緊張を悪化させる行動をとったことに、われわれは失望していると繰り返す」と述べ、在日米大使館や国務省の声明で述べられた立場を改めて表明しました。 「遺憾」や「懸念」ではなく、「失望」という強い言葉を使った理由を問われた副報道官は、「(首相の参拝が)緊張を悪化させると考えていることを、非常に明瞭」にするためだと語りました。 ドイツ政府のザイベルト報道官は同日の記者会見で「日本の内政にはコメントしない」としつつも、「各国は20世紀の恐ろしい戦争で果たした役割に応じて誠実に行動しなければならない。それによりかつての敵と未来を築ける」と発言しました。 韓国国会は31日、安倍首相の靖国参拝を「侵略戦争に対する真の反省もなしに、むしろ侵略行為を美化している」と糾弾する決議を採択しまし
国民の目・耳・口をふさぐ秘密保護法の強行、「愛国心」まで明記した国家安全保障戦略の策定、沖縄・米軍新基地建設へ辺野古埋め立て承認の力ずくの押し付け、そして安倍晋三首相自身による靖国参拝の強行―。 「戦争する国」づくりへの暴走を加速させる安倍内閣は、厳しい国際的批判と国民の険しい視線の強まりの中で越年しました。 景気回復の遅れと秘密保護法での暴走に対し、国民の批判は強まり内閣支持率は急落。菅義偉官房長官など政権・与党幹部らは「支持率はまだ高い」と強気ですが、国民との全面的な矛盾の深まりの中で、政権基盤が大きく揺らぐ可能性があります。 2014年は、安倍内閣の暴走と、これに立ち向かう国民のたたかいが真正面から激突する年になることは間違いありません。こうしたなか政局は、国民とともにたたかう日本共産党が安倍・自民党と正面から対峙(たいじ)する「自共対決」を中心に展開することになります。 共産党大会
「派遣切り」された労働者を正社員と認める画期的な判決を山口地裁でかちとったマツダの労働者たち。判決は、非正規雇用労働者の「希望のともしび」になっています。「広島高裁でも勝って、希望を広げたい」。労働者たちは、新たな決意で新年を迎えました。(田代正則) たたかいは6年目に入りました。原告団事務局長の佐藤次徳さん(48)は、大忙しで全国を飛び回っています。労働組合や弁護士の集まりに呼ばれているからです。自分や仲間の働く実態や一方的に解雇された悔しさを語っています。 安倍政権が、正社員と認めた判決の成果を台無しにするような、派遣労働者を永続的に使い続けられる派遣法改悪の方向を打ち出しています。「ずっと派遣で働き続けるとはどういうことか、リアルに知ってもらいたい」 佐藤さんは5年半、派遣可能期間を超えてマツダで働きました。解雇されて一時期は、福岡県の実家で母親もパートを雇い止めとなり、親子で生活保
政治 自衛隊誘致中止訴え 与那国改革会議2011年9月21日 Tweet 【与那国】与那国島への自衛隊配備に反対する与那国改革会議(崎原正吉議長)は20日、自衛隊誘致に反対する町民556人分の署名を外間守吉与那国町長と前西原武三同町議会議長に提出し、誘致活動の中止を要請した。同町が自衛隊誘致活動を行うきっかけとなった誘致賛成署名514人を上回っている。 外間町長は「来月には(防衛省の)次年度概算要求も出るので後戻りはできない。誘致活動は3年前から始めており、もう遅い」と誘致姿勢を崩さない考え。10月末にも住民説明会を行い理解を求める予定だ。 要請書は「町民の決意と民意は自衛隊誘致ではなく自衛隊誘致決議の撤回と誘致活動中止であることは明白」と指摘。外間町長や町議会が防衛相に誘致反対を表明することを求めた。 町民556人分の署名のほか、町外1775人の署名と誘致賛成署名を撤回する26人
2013年から14年にかけて、海外派兵任務で年を越す自衛隊員は約990人にのぼります。 海外で越年する最大の部隊は、「海賊対処派遣部隊」としてアフリカのソマリア沖・アデン湾で活動している約590人です。内訳は、水上部隊として海上自衛隊護衛艦「さざなみ」「さみだれ」の乗員など約400人、航空隊としてジブチの自衛隊基地を拠点に活動するP3C哨戒機部隊などの約190人。 南スーダンのPKO(国連平和維持活動、UNMISS)には陸自の施設部隊約400人が参加しています。 ソマリア沖の「海賊対処活動」では、13年12月10日から2隻の護衛艦のうち1隻が、米国主導の多国籍部隊・第151連合任務部隊に参加を開始。民間船舶に付き添うこれまでのエスコート方式に加え、他国軍隊と海域を分担して護衛するゾーンディフェンス方式に踏み出しました。「海賊対処法」制定時の審議などでゾーンディフェンス方式への参加は、政府が
2011年3月 日本共産党農林・漁民局 今年七月、全国の六割弱の市町村で農業委員選挙がおこなわれます(沖縄は九月)。地域農業や農地利用に致命的な影響を及ぼすTPP(環太平洋連携協定)問題が、国政の大きな争点になるなかでの選挙です。農家の声をしっかりと集めて行動する農業委員会にし、政府にTPP参加を断念させ、地域農業と農地をまもる力を強める機会にしようではありませんか。 “究極の自由化” TPP参加を許さない 「またしても農業を犠牲にするのか……」、「大規模農家もやっていけなくなる……」――。 いま、農業関係者のなかにTPP参加に突き進む菅内閣に激しい憤り、不信がひろがっています。例外ない関税撤廃が原則であるTPPに参加すれば、農業と農村は壊滅してしまいます。食料自給率は四〇%から一三%へ低下し、国土や環境が破壊され、国の安全も危うくなります。日豪EPA(経済連携協定)も畜産や畑作物などに甚
日本共産党の志位和夫委員長は18日、国会内で記者会見し、「日米核密約」に関して政府の見解をただすため、質問主意書を提出したことを明らかにしました。(全文) 志位氏は、先に外務省が発表した日米密約に関する「有識者委員会」の「報告書」について、1960年1月6日に日米間で合意された「討論記録」の存在を認めながら、これを核持ち込みの密約―核搭載艦船・航空機の寄港・飛来を事前協議の対象外とする秘密の合意であることを否定していることに、最大の問題点があると改めて指摘。「密約を密約と認めないと廃棄することもできなくなる。非核三原則を守る保証はどこにあるのかが問われる」と強調しました。 そのうえで、主意書では、政府の矛盾が集中的に現れている点に絞って二点(別項参照)質問しています。 第一は、「討論記録」が日米間の公式の合意文書であることを認めるかとの設問です。 志位氏は、「討論記録」そのものと、60年1
穏やかな三陸の海。太平洋の水平線上に新しい日がまた昇ります。オレンジ色に染まっていく海面を走る鳥。岩の周りには白いしぶきが上がり、光の道ができた先に、漁船が浮かびます▼本州最東端、魹(とど)ケ崎がある岩手県宮古市。豊かな海の幸に恵まれ、三方を山に囲まれた沿岸の地は、あの日、黒い波にのみ込まれました。防潮堤を乗り越えて、次々と街を流していく大津波。あれから、もうすぐ3年がたちます▼更地がひろがり、復興を実感できないまま、時間だけが過ぎていく。若者の受け皿がなく、過疎化がさらに進む現状です。存続さえ危ぶまれている地区もあります▼地元の日本共産党が最近実施した住民アンケートにも実態が反映しています。わずか数日間で600をこえる回答があり、さまざまな要望が寄せられました。「若者が残りたいと思うようなまちづくりを」「いまこそ医療や福祉を充実して」▼党市議で宮古地区委員長の田中尚(たかし)さんは、上か
秘密保護法の強行に続き、靖国神社の公式参拝…。日本を「アメリカと肩を並べて戦争する国」に導こうとする安倍内閣のもと、今年も戦争と平和の問題をとりあげていきます。 (写真)『記録―少女たちの勤労動員』を見る坂口さん(左)と中村さん (写真『記録―少女たちの勤労動員 女子学徒・挺身隊勤労動員の実態』(西田書店、3800円+税) 太平洋戦争末期の1944年(昭和19年)。学校の授業は中止になり、14、15歳の少女たちも軍需工場などで働きました。どんな場所で何をさせられたのか―。体験者たちが『〔改訂版〕記録―少女たちの勤労動員 女子学徒・挺身隊勤労動員の実態』を出版しました。96年に出したものに新資料を加えた改訂版です。 編集したのは91年12月8日に結成した「戦時下勤労動員少女の会」です。代表の坂口郁(いく)さん(83)=東京都在住=は言います。 「私たちは国の方針で動員されましたが、公的な記録
バイオリニストで東京フィルハーモニー交響楽団のソロ・コンサートマスターとして活躍する荒井英治さんと、志位和夫委員長が、音楽から政治、社会の問題まで縦横に語り合いました。 志位 あけましておめでとうございます。 荒井 おめでとうございます。 志位 荒井さんは何と言ってもショスタコーヴィチ(旧ソ連の作曲家)の弦楽四重奏曲に情熱を傾けて取り組んでおられるということで、僕もショスタコーヴィチは大好きな作曲家なのでとても身近に感じて聞かせてもらっています。荒井さんの演奏するバイオリン協奏曲第2番、弦楽四重奏曲第13、14、15番を聴きに行きました。CDも聴いています。 荒井 ありがとうございます。志位さんは音楽に詳しい政治家だと存じ上げていたのですけど、僕がショスタコーヴィチのバイオリン協奏曲第2番を弾いたときに聴きにいらしてくださって、そのときお話ししたのが最初の出会いでした。ショスタコーヴィチが
2014年の新しい年の門出です。日ごろのご購読とご支援に感謝しつつ、心から新年のごあいさつを申し上げます。 秘密保護法の撤廃や「原発ゼロ」、雇用と賃金の改善、環太平洋連携協定(TPP)参加阻止などのたたかいは、新年に引き継がれました。年明け早々には米軍新基地建設が焦点になる沖縄県名護市の市長選挙や東京、京都の知事選がおこなわれます。日本共産党は1月中旬、第26回大会を開きます。新しい年が昨年の参院選が浮き彫りにした「自共対決」の政治を切り開き、暮らしと平和を前進させる年になるよう力を尽くす決意です。 安倍政権の暴走と破たん 「自民党のネオコン化が止まらない…現在の自民党は、果たして保守政党の王道を歩んでいると言えるのだろうか」「今の自民党は保守政党でなく右翼化した全体主義政党だ」―最近の論壇にあらわれた指摘です。特徴的なのは、むしろ「保守」の論客からの安倍晋三政権へのきびしい見方です。 昨
日本共産党は1月15日から開く第26回党大会の成功めざしてとりくんでいる「党勢拡大大運動」で、昨年12月度、約2千人の新入党員を迎え、「しんぶん赤旗」読者は日刊紙1800人、日曜版5800人、あわせて7600人前進しました。 昨年の東京都議選と参院選で躍進し、秘密保護法など安倍政権の暴走に正面から対決する党への共感・期待が高まりました。党躍進の本格的な流れをつくる展望を示す党大会決議案の討議を力に、「政治を変える根本的な力を大きく」と、全国の党組織が奮闘しました。 党員拡大は一昨年7月以降最多の入党数で、地域や職場をはじめ、法曹界、宗教者、研究者、農民、中小企業家など多彩な分野の人々が各地で党に加わりました。青年・学生分野での入党も広がり始めています。 12月に、日刊紙・日曜版あわせて7千を超える読者を前進させたのは20年ぶりのことです。党本部への購読申し込みも230人から寄せられました。
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