泉北高速鉄道を運営する第3セクター「府都市開発」(OTK、和泉市)の株式を750億円で取得する南海電気鉄道(大阪市)の山中諄(まこと)会長は12日、府庁を訪れ、松井知事と泉北高速と大阪市営地下鉄御堂筋線の相互乗り入れなどについて意見を交わした。 松井知事が、中百舌鳥駅での相互乗り入れを本格的に検討するよう要請したのに対し、山中会長は「レール幅、(線路の)高低差など難しい問題がある。長期的な問題として取り組まなければならない」と述べた。 相互乗り入れが実現すれば、和泉中央駅(和泉市)―千里中央駅(豊中市)間が直通運転される。しかし、レール幅は泉北高速が1067ミリ、御堂筋線が1435ミリと異なり、中百舌鳥駅での高低差も課題だ。 府、大阪市交通局、南海の3者は相互乗り入れについて今春から担当者による協議を進めている。