原子力規制委員会が川内(せんだい)原発(鹿児島県薩摩川内市)の安全基準は規制基準を満たしているとの「審査書案」を了承した16日、鹿児島県内を中心とした市民団体のメンバーらは薩摩川内市の規制委員会・川内原子力規制事務所に出向き、田中俊一委員長あてに抗議の申し入れを行いました。 申し入れたのは「川内原発建設反対連絡協議会」「さよなら原発いのちの会」「原発ゼロをめざす県民の会」「かごしま反原発連合有志」など9団体。原発50キロ圏の熊本県水俣市からも市民が駆け付けました。 市民らは、審査書案が原発の安全性を担保するものではないと批判。弱者切り捨ての避難計画の策定を加味しない審査書案をもって川内原発の再稼働は許せないと訴えました。 これに先立ち市民らは、事務所前で抗議のリレートーク。「反対連協」の鳥原良子会長は、田中委員長が、新規制基準と避難計画は「車の両輪」としながら避難計画を審査対象から外したこ