元従軍看護師で、捕虜として横浜に約3年間抑留されたオーストラリア人女性ローナ・ジョンストンさん(96)が1日、横浜市泉区の収容所跡を訪ねた。当時の記憶を持つ近所の人が古い写真などを持ち寄り、苦難の日々を過ごしたローナさんと思い出を語った。 日本外務省の招待で来日し、第2次大戦中の連合軍捕虜について調査する「POW研究会」が市民交流会を主催した。 オーストラリア陸軍所属の看護師だったローナさんは1942年1月、ラバウル(現パプアニューギニア領)で野戦病院の患者や同僚と捕虜となった。7月に日本に送られた当初は、海辺のホテルやヨットクラブが収容先だったが、44年7月にローナさんら女性19人は廃業した病院を転用した「戸塚収容所」(現・横浜市泉区)に移された。 収容所の生活は過酷だった。10畳ほどの和室に4人ずつ寝起きし、水道がないから重い木のおけで毎日井戸水をくんだ。南の島にいて薄着だったの