[東京 17日 ロイター] タイの記録的な洪水で日系企業の現地生産への影響が広がりつつある。日系企業が多数進出するアユタヤ県では、工業団地が冠水するなど被害が大きく、ホンダ7267.Tなど多くの工場が操業停止に追い込まれている。 タイに拠点を持つ日系各社の生産・営業状況や再開の見通しなどをまとめた。 ◎17日午後6時現在 ・旭化成3407.T:アユタヤ県ハイテク工業団地にある機能樹脂の着色・コンパウンドを手掛ける旭化成プラスティックスタイランドは、洪水の影響で浸水し、操業を停止している。敷地内の立ち入りが困難な状況にあり、被害の詳細の把握ができていないという。 ◎14日午後7時半現在 ・トヨタ自動車7203.T:自社工場に被害はないものの、洪水の影響で部品供給が滞っている。10月10日から始まったタイの3つの車両工場の生産停止は22日まで継続する。23日は当初から休日。24日以降の稼働につ
【バンコク=杉谷剛】五十年ぶりと言われるタイの大洪水で、日系企業が多数入る中部アユタヤ県のロジャナ工業団地が新たに浸水し、ホンダやパナソニック電工など、操業停止に追い込まれる工場が急増している。自社工場は被害を受けていないトヨタも、部品調達先が浸水した影響で生産を休止した。いずれも操業再開のメドは立っておらず、被害が膨らむ恐れが高まっている。 同工業団地は首都バンコクから北に約七十キロのところにあり、自動車関連や電機、半導体など日系企業を中心に約二百社の生産拠点がある。アユタヤ県ではチャオプラヤ川やロッブリ川が氾濫。八日夜に防水堤や土のうを越えて水が流れ込み、製品や機械が軒並み浸水した。タイには急激な円高を受けて、生産を移転した町工場も増えている。 団地内に四輪車工場(年産二十四万台)を持つホンダでは、浸水前にタイ政府の対策本部があるドンムアン空港の駐車場などに完成車や生産中の車の大半を移
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く