フランスの原子力大手アレバが20年以上の歳月を費やして開発を進めてきた「夢の原子炉」が苦境に立たされている。名称は「EPR(European Pressurized Water Reactor=欧州加圧水型原子炉)」。航空機が衝突しても耐えられるという強靱(きょうじん)性や安全性をアピールして世界に売り込む計画だったが、2011年の東京電力福島第1原子力発電所事故による原発ビジネスのダメージに加
全国の国道と都道府県道で通学路に指定されている4万4152キロのうち30%、1万3103キロは昨年3月末時点で歩道が全く整備されていないことが国土交通省の調査で分かった。規定未満の狭い歩道を設置したり路側帯をカラー舗装したりするだけの「簡易整備」も5370キロと12%に上り、未整備と合わせると安全対策が不十分な通学路は4割超。4月に京都府亀岡市で集団登校中の児童ら10人が死傷した府道も簡易整備だった。 【亀岡10人死傷事故 あの事故現場は今】 この通学路は「交通安全施設等整備事業の推進に関する法律」(交安法)に基づき国家公安委員会と国交相が指定。児童らが1日40人以上通るか、学校の出入り口から約1キロ以内にある道路とされる。 このうち歩道(道路構造令で幅2メートル以上と規定)を整備しているのは、国管理の国道では80%に上るが、都府県管理の国道で62%、都道府県道では53%に過ぎず、全
46人が死傷したバス会社「陸援隊」の高速ツアーバス事故を受け、国土交通省は9日、高速夜行バスについて運転手を2人体制にするよう「日本バス協会」(約2200社)とバス会社や旅行会社などでつくる「高速ツアーバス連絡協議会」(約90社)に要請した。 国交省はバス運転手の1日最大「運転距離670キロ」指針や「運転時間9時間」基準を見直す方針。しかし、抜本的な過労運転防止策の検討には時間がかかるとみられ、緊急対策として自主的措置を講じるよう業界団体に口頭で要請した。 一方、国交省は同日、陸援隊のバスが走行するはずだった東京ディズニーランドまでの距離を指針に沿って算出すると715キロになり、上限の670キロを超えると発表した。指針では一般道の走行距離を2倍に計算するため。同社側が公表した旅行会社の配車指示書通りだと、実際に走らなかった石川県内での客の送迎が加わり837キロになるという。
高速ツアーバスなど貸し切りバスを運転手一人で走らせる場合の走行距離の上限を「一日当たり六百七十キロ」と定めた国土交通省が、事業者と運転手に実態調査した総務省から「健康面や生理学的な面を検討していない」として、二〇一〇年に改善を勧告されていたことが分かった。群馬県藤岡市の関越自動車道で七人が死亡したバス事故を受け、国交省は上限を見直す方向で検討を始めた。 国交省は二〇〇八年の指針で、ツアーバスについて運転手一人の上限距離を二日間の平均で六百七十キロとした。 総務省の資料によれば、国交省は全国九十二の貸し切りバス事業者から提供された実際の運行データを基に、運転手一人による運転時間と走行距離だけから上限距離を計算。総務省は「労使間の取り決め、運転者や有識者の意見などは考慮されていない」と指摘し、改善を促した。国交省の指針では、日中に比べて睡魔に襲われやすい夜間の基準も設定されていなかった。 指針
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