モスクワの中心部で、ファストフード大手のマクドナルドの品質保証・供給網責任者が「ロシアの魚は使っていません」と言い切ったそうです。同社の「フィレオフィッシュ」はロシアでも人気があり、原料に使用されるスケトウダラの漁獲量は160万トン(2012年)とロシアが世界最大の漁獲量を誇ります。それなのに、なぜ自国の魚を使用しないのでしょうか? その理由は、持続可能な漁業で漁獲している水産物であることを証明する水産エコラベルの一つ「MSCマーク」を使用していないからなのです。 消費者が資源管理されたものを選ぶ傾向が強い欧米 MSCマークとは、水産エコラベルの一つで消費者の水産資源管理についての関心を高め、消費者の購買行動を通じて、持続的な水産物の生産を促進することを目指し、世界自然保護基金(WWF)とユニリーバが1997年に設立し、イギリスに本部を置く海洋管理審議会(MSC)が1997年から認証を開始
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