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文学に関するshokou5のブックマーク (52)

  • ウィトゲンシュタイン少年の恋と冒険

    2015-08-24 8. 白い象のような波(一) ウィトゲンシュタインの彼女と僕は、僕の地元である鵠沼海岸の濁った海を眺めている。九月。海水浴シーズンを終え、ペットボトルやたばこの吸い殻やコンドームなど、想像しうる限りのゴミを堆積させた砂浜はおよそロマンティックなムードとは程遠いもので、それでも僕が景観的にも心情的にも何一つ望ましくないこの海に彼女を連れてきたのは、それが僕にとって最も愛着のある景色だったからに他ならない。取り残されたサーファーたちが遠くに見える白い象のような波の背中を追っていく。 「白い象のような丘、という小説を思い出した」 僕はぽつりと口を開く。 「遠くに丘を望みながら、乗合馬車かなんかを待つ一組の男女が諍いをしている。正確には諍いではなく、終わってしまったなにかトリヴィアルなことについて小さな言い争いをしているらしい。彼は『君のしたいようにすればいいんだ』みたいにい

    ウィトゲンシュタイン少年の恋と冒険
    shokou5
    shokou5 2015/08/31
    "空想の人物であるウィトゲンシュタインの彼女との対話を通じて、僕は現実の自分に起こった事柄について折り合いをつけようとしていたに他ならない"
  • 戦後ポーランドの文化を語る:回顧と展望 コワコフスキ、ミウォシュ両氏に聞く(聞き手 工藤幸雄)

  • ラマルク「作者の死」 - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ

    Peter Lamarque, "The Death of the Author: An Analytical Autopsy," British Journal Of Aesthetics, 40:4(1990), pp. 319-31. Aesthetics and the Philosophy of Art: The Analytic Tradition: An Anthology, ed. Peter Lamarque, Stein Haugom Olsen(Blackwell, 2003), pp. 433-41. Aesthetics and the Philosophy of Art: The Analytic Tradition: An Anthology (Blackwell Philosophy Anthologies) ラマルク「作者の死 - 分析的検死」という論文を

  • 『南總里見八犬傳』

    『南總里見八犬傳』文テキストデータ 『南総里見八犬伝』文テキスト html版は、馬琴が刊行後に校正を加えた馬琴旧蔵の初板(国会)を参照しつつ、架蔵板に拠った翻刻テキストデータです。特に凡例は示しませんが、基的に可能な限り原の表記に近づけてあります。JIS外字は「〓」で示してあります。この html版は(サイト内検索を含めたインターネット上での)文字列検索用としての使用に供することを意図しています。 一方、pdf版は原の体裁を保った形式で見られるように、ルビや左注、割注などを可能な限り再現しました。また Adobe-Japan1-5 にある JIS外漢字は pLaTeX の otfパッケージに拠って ヒラギノproフォントを、その他の漢字は GTフォントを埋め込んだので、あらゆる環境で表示できるはずです。ただ、可能な限りはリガチャ等で作字したのですが、ごく僅かに「〓」が残って

  • ゆるふわ形而上学読書会番外 - 清塚邦彦『フィクションの哲学』合評会(2010-01-24、本郷)

    森功次/MORI Norihide @conchucame 明日は『フィクションの哲学』非公式合評会の日であります!13:00@東京大学郷キャンパス、法文二号館、美学芸術学研究室(部屋番号は2213)。 2010-01-23 14:33:23 ёшифуми цучия つちや @pankyokouron 分析哲学のを読む際は、実現可能性の高低を括弧にくくって、論理的整合性のみを評価してあげなければならない。論理で作り上げられた、工芸品を眺めるような眼差しで。 2010-01-23 22:03:45

    ゆるふわ形而上学読書会番外 - 清塚邦彦『フィクションの哲学』合評会(2010-01-24、本郷)
  • 『フィクションの哲学』検討会の雑感 - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ

    ■ 感想 ふだんのゆるふわ形而上学読書会メンバーと数名で開催。 の性格を考えると、文学系の人が来てくれたのは大変よかったですね。わたしも文学理論や文学の哲学の話は元々の関心ではあるんだけど、ふだんあまりその話をする機会がないので、そういう話がいっぱいできて満足。 なお、3月には著者さまを呼んで開催する公式検討会もある予定だよ! ■ 『フィクションの哲学』について 前半「作者と語り手の分離」という定式化は二つに分裂してないか? 1つは、物語的な語りの特徴として捉えられた「視点の分離」(あまりうまく表現できない) もう1つは、単純に「わたし」が誰を意味するか。および真偽の追求先が誰にあるか ノンフィクションは前者は満すけど、後者は満さないよね。 このは、重要な主張が変なところにさらっと出てくる。 しかもかなり大胆な主張してるよね。 このの特徴付けだと、私小説って扱いがたくない? ウォルト

  • A Master of our Art

    shokou5
    shokou5 2009/10/20
    SF 作家としての キップリング (by Fred Lerner)
  • 蒲田文学散歩

    ●「松清張、坂口安吾、井伏鱒二、つかこうへい」の蒲田を歩く 初版:2002年8月10日 V03L01 最終更新日:2003/7/20 南雲病院の場所を修正 今週は趣を少し変えまして、京浜東北線で横浜に向かって走ると、都内最後の駅、蒲田を歩いてみたいとおもいます。蒲田というと、一番庶民に有名なのは「ゆざわや」でしょう。最初は小さなお店だったのですが、あっとゆうまに大きくなってしまいました。蒲田の町は「ゆざわや」の赤い袋を下げた人で溢れていますが、今回は「ゆざわや」のお店を紹介するのではなくて、松清張、坂口安吾、井伏鱒二、つかこうへいの”蒲田文学散歩”としゃれてみたいとおもいます。 <蒲田駅> この蒲田駅は東急多摩川線、池上線の発着駅であり、JR京浜東北線との乗換駅でもあります。昭和初期に松竹キネマ蒲田撮影所が東口にあったこともあり、駅の発着音は蒲田行進曲が使われています。この駅のいちばん

    shokou5
    shokou5 2009/09/12
    『白痴』の舞台,矢口ノ渡~武蔵新田.
  • 渋谷文学散歩 物語散歩

    松濤へ 道なりに進むことにしましょう。右手にあるのが戸栗美術館(左写真)です。古陶磁器専門の美術館として、昭和62(1987)年にオープンしました。 さてこの先に広がるのが松濤の住宅街です。高級感あふれる住宅が数多く存在することで知られています。つい今しがた見てきた渋谷宇田川町あたりの喧噪とはうって変わった閑静な雰囲気に包まれているのがわかります。 この松濤地区の歴史について、以下に記します。 このあたりは、江戸時代に紀伊徳川家の下屋敷があった所です。下屋敷というのは大名・旗の住まいのことで、上屋敷に対するものです。上屋敷は幕府から江戸に与えられた常の住まいで、下屋敷は主に郊外に設けられた別邸のことだと考えればよいでしょう。 明治維新の後、この下屋敷の払い下げを受けたのが佐賀藩の鍋島家でした。15万坪もあったとか。明治9(1876)年、鍋島家はここに茶園を開きました。狭山茶の栽

  • J.カラー『新版 ディコンストラクション I』(富山太佳夫・折島正司訳)を読む : ページからページへ

  • ウラジーミル・ソローキン『青脂』

    ●ソローキン, ウラジーミル  Sorokin, Vladimir ウラジーミル・ソローキン『青脂』 望月 哲男 1.ソローキン(1955-)主要作品 Ochered'. Paris, Sintaksis, 1985 Sbornik rasskazov. Moscow, RUSSLIT, 1992 Norma. Moscow, Obscuri Viri i izd. Tri Kita, 1994 Roman. Moscow, Obscuri Viri i izd. Tri Kita, 1994 Serdtsa chetyrekh. Nezavisimyi al'manakh Konets vaka, No. 5, 1994 Mesiats v Dakhau. Igor Sacharow, Ross, 1992; Segodnia, 22, I, 1994 Tridtsataia liubo

    shokou5
    shokou5 2009/06/10
    翻訳もっと出るといいなあ….
  • 中杉通り、いつも通り意味もなくブコウスキー - 北小路ゲバ子の恋

    ○ 2009.05 中杉通り(東京都杉並区阿佐谷北) 去年、春に西瓜糖*1がなくなった。夏、その近くに、はらドーナツができた。どちらも私には関係のない世界の話。銀星舎、この古屋がありさえすればそれでいい。 われわれはクズ馬券のごみだめのなかで終わるようになっている。それを死といおうが、誤った人生といおうが、かまいはしない。 (ブコウスキー「町でいちばんの美女」188頁) いくあてなどなかった。でも歩いていると、なんだか目的を持って行動しているかのような気がしてきた。むろん錯覚である。裏通りにいたってしょうがなかっただけだ。 (ブコウスキー「ありきたりの狂気の物語」009頁) 私は飢え死の魅力に、なんとなくとりつかれていた。横になって待っていられる場所がありさえすればよかった。社会にたいする恨みは微塵もなかった。そもそも社会に属していなかった。そんなことはずっと前からわかっていた。  (ブ

    中杉通り、いつも通り意味もなくブコウスキー - 北小路ゲバ子の恋
  • 上落合850番地の尾崎翠宅を拝見。: 落合学(落合道人 Ochiai-Dojin)

    新宿の下落合や(城)下町の人々を中心に、街角の物語を想いにまかせて綴っています。主題は「わたしの落合町誌」。記事の利用については一報いただければ幸いです。無断使用はご遠慮ください。 『東京10000歩ウォーキング』シリーズ(明治書院)の編著者である籠谷典子氏より、ご丁寧な手紙をいただいた。尾崎翠の旧居跡について、ご自身でも検証・確認され訂正くださるとのこと、同シリーズが当初出版された牧野出版時代からの愛読者のわたしは、とってもうれしい。 ★ 1927年(昭和2)4月から翌1928年(昭和3)6月にかけ、尾崎翠Click!が暮らした上落合三輪850番地の2階家Click!の写真が手に入った。といっても、写っているのは1930年(昭和5)5月から入居していた林芙美子で、尾崎翠ではないのが残念だけれど、家の風情や部屋の様子はなんとかわかる。おそらく、1階に洋間の書斎(客間?)を備えた造りで、2階

    上落合850番地の尾崎翠宅を拝見。: 落合学(落合道人 Ochiai-Dojin)
  • 全編配信 | 妄想姉妹

    「妄想姉妹」全編配信は終了致しました。

    shokou5
    shokou5 2009/03/30
    わくわく。
  • 村上春樹氏エルサレム賞受賞スピーチ全文(1/2) : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

    I have come to Jerusalem today as a novelist, which is to say as a professional spinner of lies. Of course, novelists are not the only ones who tell lies. Politicians do it, too, as we all know. Diplomats and military men tell their own kinds of lies on occasion, as do used car salesmen, butchers and builders. The lies of novelists differ from others, however, in that no one criticizes the novelis

    shokou5
    shokou5 2009/03/19
    対訳形式で勉強になる。
  • 文学全集から眺める日本における世界文学の受容 - 青色28号

    突然ですがこんにちは。みなさんがこの日記を見に来るのは僕のちんこやうんこのためであることなどお見通しのムラシット先生です。 そう、みなさんがこの日記を見に来るのは僕のちんこやうんこのためであることは分かっています。分かってるからこそ言うのですけれど、前々回に引き続き今回もちょっと我慢していただきたい!我慢というものはは快感を高めてくれますしね、ぜひ我慢していただきたい!我慢!がーまーん!…めっ!僕は他にしたいことがあるの! え?なに?我慢できない?そんなに僕の下半身の話が聞きたいんですか? …それならば、ムラシット先生はサービス満点ですし、僕の下半身にしか興味のないみなさんのためにちょっとだけお話ししておいてあげましょう…しかたがありません…ほんとうにしかたがない雌豚どもだなあ!…実を言いますとね、今朝、長いED生活を抜け出すための第一歩、そう!ついにオナニーができました!つかの間の勃起!

    文学全集から眺める日本における世界文学の受容 - 青色28号
  • はてなブログ | 無料ブログを作成しよう

    来年も作りたい!ふきのとう料理を満喫した 2024年春の記録 春は自炊が楽しい季節 1年の中で最も自炊が楽しい季節は春だと思う。スーパーの棚にやわらかな色合いの野菜が並ぶと自然とこころが弾む。 中でもときめくのは山菜だ。早いと2月下旬ごろから並び始めるそれは、タラの芽、ふきのとうと続き、桜の頃にはうるい、ウド、こ…

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  • 村上春樹、「エルサレム賞」授賞式の講演要旨 中国新聞

    【エルサレム16日共同】作家の村上春樹さんが15日行った「エルサレム賞」授賞式の記念講演の要旨は次の通り。 一、イスラエルの(パレスチナ自治区)ガザ攻撃では多くの非武装市民を含む1000人以上が命を落とした。受賞に来ることで、圧倒的な軍事力を使う政策を支持する印象を与えかねないと思ったが、欠席して何も言わないより話すことを選んだ。 一、わたしが小説を書くとき常に心に留めているのは、高くて固い壁と、それにぶつかって壊れる卵のことだ。どちらが正しいか歴史が決めるにしても、わたしは常に卵の側に立つ。壁の側に立つ小説家に何の価値があるだろうか。 一、高い壁とは戦車だったりロケット弾、白リン弾だったりする。卵は非武装の民間人で、押しつぶされ、撃たれる。 一、さらに深い意味がある。わたしたち一人一人は卵であり、壊れやすい殻に入った独自の精神を持ち、壁に直面している。壁の名前は、制度である。制度はわたし

    shokou5
    shokou5 2009/02/16
    要旨で泣ける。とはいえ、イスラエルとパレスチナの非対称性については特に触れていないのかな。全文待ち。
  • 村上春樹氏 エルサレム賞受賞 - 無造作な雲

    村上春樹氏がエルサレム賞という賞を受賞したそうな。 作家の村上春樹さんが、イスラエルの文学賞、エルサレム賞を受賞するとイスラエル紙イディオト・アハロノト(電子版)などが24日までに伝えた。 同紙は、村上さんは2月の授賞式に出席すると報じた。賞は2年に1度、個人の自由や社会、政治をテーマとした作品を発表した作家に与えられる。これまでの受賞者には米国の劇作家アーサー・ミラーや英国の哲学者バートランド・ラッセルがいる。 ページが見つかりません - 毎日新聞 恥ずかしながらエルサレム賞というものを知らなかったし春樹さんにも興味はないんだけど、それに関して興味深いエントリがあったのでご紹介がてらエントリを揚げておく。 村上春樹、エルサレム賞受賞おめでとう!!! - モジモジ君のブログ。みたいな。 2001年に同賞を受賞したスーザン・ソンタグ氏の、授賞式の場での“振る舞い”を引き合いにして、春樹さんの

    shokou5
    shokou5 2009/01/29
    曾孫引き"文学の生まれる根元の場は常に政治に取り巻かれていなければ/それは文学の花を咲かせるための苛烈な自然条件/ひよわな花は育たぬが秀剄な花は長い生命を得る/私はそれを現代中国文学と魯迅とに見る"
  • 村上春樹はエルサレムで語ることができるか? - キリンが逆立ちしたピアス(ブログ版)

    id:mojimojiさん経由で村上春樹がイスラエルの文学賞である「エルサレム賞」に選ばれたことを知った。 イスラエル最高の文学賞、エルサレム賞の09年受賞者に作家の村上春樹さんが決まった。受賞選定委員長が編集長を務めるイスラエルの有力紙ハアレツは21日付で、受賞理由について「日文化と現代西欧文化とのユニークなつながりを描くなど、西側で最も人気がある日人作家。読むのはやさしいが、理解するのはむずかしい」と伝えた。 (http://www.asahi.com/culture/update/0124/TKY200901240160.html) mojimojiさんは、2001年に授賞式に出席したスーザン・ソンタグのふるまいを取り上げている。ソンタグは受賞のスピーチでイスラエルを猛然と批判したという。当然、イスラエル側の要人は抗議の意味をもって席を立ち、音を立ててドアを閉めて出ていったという

    shokou5
    shokou5 2009/01/28
    村上春樹エレサレム賞受賞について。/"劇作家らしく、ピンターの言葉は直接的でない。必ずユーモアとシニカルな目をたたえて、事態を見据えている。彼は政治的問題を「政治」で解決できないことを知っている。"