サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
体力トレーニング
www.aoky.net
自然と美と感謝と (TED Talks) Louie Schwartzberg / 青木靖 訳 2011年6月 カリフォルニア大学を卒業した後、私は北カリフォルニアへと引越し、メンドシノ海岸にあるエルクという小さな町に住みました。電話もテレビもありませんでしたが、郵便は届くし、覚えている限りでは悪い生活ではありませんでした。雑貨屋に行ってコーヒーとブラウニーを食べ、フィルムをサンフランシスコに送ると、2日後には出来上がって戻ってきます。ハリウッドの交通渋滞と戦うよりよっぽどましでした。お金はありませんでしたが、時間と好奇心ならたんとありました。それで微速度撮影をやるようになりました。4分の映像を作るのに丸1月かかりましたが、私に使えるものは時間だけだったのです。 花の微速度撮影を休むことなく1日24時間、週7日、30年間やってきましたが、花の動く様は決して見飽きることのないダンスです。花の
独習コンピュータ教程 (TED Talks) Shimon Schocken / 青木靖 訳 2012年6月 祖父のサルマン・ショケンです。貧しく学のない家庭に生まれ、6人兄弟で、14歳の時には家計を助けるため学校をやめなければならず、その後学校に戻ることはありませんでした。代わりに祖父は輝くデパートの帝国を築き上げました。彼は完璧主義者で、どの店舗もバウハウス様式の珠玉の建築でした。彼はまた究極の独学者で、他のあらゆることと同様盛大にやりました。彼は若く無名の学究者を身の回りに置いていました。マルティン・ブーバー、シュムエル・アグノン、フランツ・カフカ。彼らに月給を払って文筆に専念できるようにしていたのです。30年代に何が起きようとしているか悟った彼は、すべてを置いて家族と共にドイツを去りました。彼のデパートは没収されました。彼は残りの人生を、芸術と文化の飽くなき追求に費やしました。この
インターネットが (いつの日か) 政治を変える (TED Talks) Clay Shirky / 青木靖 訳 2012年7月 今日はオープンソースプログラミングの世界に民主主義が学べることについてお話ししますが、その前にちょっと見て頂きたいものがあります。この子はマーサ・ペイン、9歳で、スコットランドのアーガイル・アンド・ビュートに住んでいます。 数ヶ月前にペインは『ネバー・セコンズ』という食べ物ブログを始め、毎日の給食を写真に撮って記録しました。野菜がどこにあるか分かりますか?(笑) よくあるように、最初読者は数十人ほどでしたが、それから数百人、数千人と増え続け、彼女が給食につける点数を見ようと、みんな立ち寄るようになりました。私が好きな部分は「食品中の毛髪数」というやつです。(笑) この日はゼロです。良かったですね。それから2週間前にこんな投稿をしました。「さようなら」というタイトル
ボディランゲージが人を作る (TED Talks) Amy Cuddy / 青木靖 訳 2012年6月 皆さんにひとつ無料で技術不要の人生術をお教えしましょう。姿勢を2分間変えるだけでいいんです。ただその前に、自分の体を今どんな風にしているか確認していただきたいと思います。体を小さく縮こめている人はどれくらいいますか? 背中を丸める、脚を組む、足首を絡める、あるいは腕をしがみつくようにする。それから逆に体を大きく広げることもあります。(笑) やっている人いますね。(笑) 今自分がどんな風にしているかに注意を払ってください。後でその話をしますけど、それを少し変えるだけで人生を大きく変えられる可能性があるんです。私たちはボディランゲージに目を引かれます。特に他の人のボディランゲージに興味を引かれます。私たちは何かこういうぎこちないやり取りとか、笑顔とか、蔑んだ視線に関心を向けます。あるいはぎこ
オンライン教育が教えてくれること (TED Talks) Daphne Koller / 青木靖 訳 2012年6月 皆さんの多くと同じように私は幸運に恵まれました。高い教育をみんな受けている家庭に生まれました。3代続きの博士で、両親はともに学者です。子どもの頃は、大学にある父の研究室を遊び場にしていました。だからいい大学に進むのも当然のことのように思っていました。そしてそれが私に大きな可能性を与えてくれました。 あいにくと世界の人の多くはそんな幸運に恵まれてはいません。場所によっては、たとえば南アフリカなどでは、教育は容易に得られるものではありません。教育システムはアパルトヘイトの時代に少数の白人向けに作られました。その結果、優れた教育を受けることを望み、それに値する人のための場所が不足しています。この希少性が、今年1月にヨハネスブルグ大学で起きた事件に繋がりました。大学入試の受付が一部
想像力をオープンソース化するArdurino (TED Talks) Massimo Banzi / 青木靖 訳 2012年6月 何週間か前に、友達が8歳になる息子にご覧のようなおもちゃの車をあげたんですが、普通やるようにおもちゃ屋に行って買うのではなく、このWebサイトに行ってファイルをダウンロードし、このプリンタで印刷したんです。こういった装置を使って誰でもデジタル的にモノを作れるというアイデアを、エコノミスト誌は「第三の産業革命」と呼んでいます。 実は革命はもう1つ進行していると思うんです。それはオープンソース・ハードウェアと「Makerムーブメント」が引き起こしているものです。友人がおもちゃの印刷に使ったプリンタも実はオープンソースなんです。その同じWebサイトでプリンタを作るのに必要なすべてのファイルがダウンロードできます。構成ファイル、ハードウェア、ソフトウェア、すべての解説が
かつて存在しなかった最高のコンピュータ (TED Talks) John Graham-Cumming / 青木靖 訳 2012年3月 存在することのなかった最高のマシンについてお話しましょう。実際に作られることはありませんでしたが、今度作られることになりました。みんながコンピュータについて考えるはるか以前に設計されたマシンです。コンピュータの歴史についてご存じなら、30〜40年代に単純なコンピュータが作られ、今日のコンピュータ革命に繋がったというのをご存じでしょう。その通りなんですが、ただ世紀が違っています。最初のコンピュータは1830〜40年代に設計されました。1930〜40年代ではありません。設計され、部分的に試作され、ここサウス・ケンジントンに一部が残っています。 そのマシンを作ったのはこの男、チャールズ・バベッジです。バベッジには何か親しみを覚えます。どの写真を見ても髪がこう乱れ
自分のクリエイティビティに自信を持つ方法 (TED Talks) David Kelley / 青木靖 訳 2012年3月 今日はクリエイティビティに対する自信についてお話しします。オハイオ州バーバートンの小学3年生だった頃の昔の話から始めましょう。親友のブライアンが創作に取り組んだ時のことを今でもよく覚えています。先生が洗面台の下に置いていた粘土を使って馬を作ろうとしていました。すると同じテーブルにいた女の子がのぞき込んで言ったのです。「なによそれ? 全然馬に見えない」。ブライアンは肩を落としました。そして粘土の馬を丸めると、粘土入れに投げ戻しました。その後ブライアンがそのような創作に手を出すことは二度とありませんでした。 こんなことがどれほど頻繁に起きていることかと思います。ブライアンの話をすると、多くの学生が授業の後にやってきて、似たような体験をしたと言います。先生にやる気をなくさせ
ゲームで10年長生きしましょう (TED Talks) Jane McGonigal / 青木靖 訳 2012年6月 私はゲーマーなので、ゴールを設定するのが好きです。特別な使命とか、秘密の目的みたいな。それで今日の講演にも使命を用意しました。この場にいる人みんなの寿命を7分半伸ばします。文字通り、皆さんはこの講演を聴けば、7分半長生きするんです。なんか疑っている人もいるみたいですね。いいですよ。それが可能だと証明する数式がちゃんとあるんです。今はまだ分からないでしょうけど、後で説明しますので、最後の数字にだけ注目してください。この7.68245837分というのが、使命達成の暁に、私が皆さんにプレゼントするものです。皆さんにも秘密の使命があります。それは、このおまけの7分半の使い道を見つけるということです。何かいつもとは違うことに使うべきだと思います。これはボーナスで、元々なかったものなん
マッハ20のグライダーからハチドリロボットまで (TEDTalks) Regina Dugan / 青木靖 訳 2012年3月 技術オタクには優しくすべきです。私は敢えてこう言います。もし身の回りに技術オタクがまだいないようなら、1人くらい見つけるべきだと。少なくとも私自身はそう思います。科学者や技術者は世界を変えます。私がお話ししたいのはDARPAという魔法のような場所のことです。そこでは科学者や技術者が失敗への恐怖をはねのけ、不可能に挑んでいます。不可能と失敗という考えはみんなが思っているよりも強く結びついています。失敗への恐怖を取り除くとき、不可能が突然可能になるからです。 どうすればそうなるのか知りたければ、こう自分に問うてみてください。「絶対失敗しないと分かっていたとしたら、どんなことに挑戦しようとするだろう?」 本気でこの問いを考えるなら、きっと居心地悪く感じるはずです。私は感
Paul Graham / 青木靖 訳 2012年4月 ブロニー・ウェアという緩和ケアの看護師が、人が死の間際によく後悔することのリストを作っている。なるほどと思えるものだ。5つの間違いのうち少なくとも4つを私自身犯していた——というか犯しているのがわかる。 人が死の間際に後悔すること 1. 他の人の期待に合わせるのではなく、自分に正直に生きる勇気が欲しかった。 2. あんなに仕事ばかりするんじゃなかった。 3. 自分の感情を表す勇気を持てばよかった。 4. 友達と連絡を絶やさずにいればよかった。 5. もっと自分を幸せにしてあげればよかった。 これらの間違いを1つのアドバイスにまとめるとしたら、それはたぶん「歯車になるな」ということだろう。この5つの後悔は、状況に合わせて自分を押し込め、止まる時まで律儀に回り続ける脱工業化社会の人間の姿をよく描き出している。 気掛かりなのは、これらの後悔
内向的な人が秘めている力 (TEDTalks) Susan Cain / 青木靖 訳 2012年3月 9歳の時初めてサマーキャンプに参加しました。母はスーツケースいっぱいに本を詰め込んでくれましたが、私にとってはごく普通のことでした。私の家では読書が主たるグループ活動だったからです。非社交的だと思うかもしれませんが、私たちにとってはそれが一種の交流方法だったのです。家族が揃っていて、人の温かみを感じながら、同時に心の中の冒険の国を自由に飛び回ることができるのです。キャンプではそれと同じことを大がかりにするんだろうと思っていました。(笑) 10人の女の子が山小屋でお揃いのパジャマを着て一緒に読書するのを想像していました。(笑) でもキャンプはむしろアルコール抜きのビヤパーティに近いものでした。キャンプ初日にリーダーの人が私たちを集めてチアを教えました。キャンプの精神を再確認するためこれから毎
協力し合う飛行ロボット (TEDTalks) Vijay Kumar / 青木靖 訳 2012年3月 おはようございます。今日お話しするのは、自律的に飛行するビーチボールについてです。違った、こういう自律的で敏捷な飛行ロボットについてです。このようなものを作る難しさと 、この技術の応用にどれほどの可能性があるかお話しします。このロボットは無人航空機と似ています。しかし無人航空機はずっと大きいものです。何千キロもの重さがあって、とても敏捷とは言えず、自律的でさえありません。無人航空機の多くは実際人間によって遠隔操作されていて、複数のパイロット、センサのオペレータ、作戦指揮官などが関わっています。 私たちが興味を持っているのは、私の手にあるようなロボットの開発で、左の写真の2つは実際お店で買うことができます。これはローターが4つのヘリコプターで、大きさは1メートル前後、重さも数キロ程度です。私
バイラルビデオが生まれるメカニズム (TEDTalks) Kevin Allocca / 青木靖 訳 2011年11月 こんにちは、YouTubeトレンドマネージャのケヴィン・アロッカです。仕事としてYouTubeビデオを見ています。いいでしょう? 今日はビデオがバイラルに人気になる仕組みと、それがなぜ重要なことなのかをお話しします。みんなスターになりたいと思っています。有名人に、歌手に、コメディアン。私が子どもの頃は、それはすごく難しいことに思えました。しかし今ではWebビデオを通じて、誰だろうと、どんな作品だろうと、世界の文化の一部としてすごく有名になり得るのです。この場の誰かだって、来週の土曜までにネット上の有名人になっているかもしれません。そうは言っても、YouTubeにアップされるビデオは毎分48時間分にもなります。その中で話題になり、たくさんの人に見られ、時の顔になるのはごく一
Paul Graham / 青木靖 訳 2012年3月 Y Combinatorをやってきて気づいた驚くことの1つに、最も野心的なスタートアップのアイデアの多くがいかに怖いものかということがある。このエッセイではこの現象をいくつかの例で示そうと思う。そのいずれも創業者を億万長者にしうるものだ。そう言うと魅力的に聞こえるが、それが何か書いて見せたなら、きっと思わず尻込みすることだろう。 だからといって心配することはない。それは弱さのしるしではなく、たぶん正気さのしるしなのだ。最も大きなスタートアップのアイデアは怖いものだ。多くの労力を要するからばかりではない。最も大きなアイデアというのは、自分の存在を脅かすように感じられるのだ。果たして自分にはそれをやり通せるだけの野心があるのだろうか? 『マルコヴィッチの穴』に、ダサい主人公がすごく魅力的で洗練された女性に出会う場面がある。彼女は主人公にこ
幸福と成功の意外な関係 (TEDTalks) Shawn Achor / 青木靖 訳 2011年5月 私が7歳で妹が5歳の時、2段ベッドの上で一緒に遊んでいました。当時私は妹より2つ年上で・・・今でも2つ年上ですが・・・当時は何でも私が仕切っていて、戦争ごっこをすることになりました。それで2段ベッドの上で、一方の端には私のG.I.ジョーの兵士と武器が並び、もう一方には妹のマイリトルポニーが騎馬突撃に備えていました。 あの日の午後起きたことに関しては見解の相違があるのですが、今日この場に妹は来ていないので、皆さんに真実をお話しすることにしましょう。(笑) 妹はすこしばかり不器用なところがあって、兄が押しも何もしていないのに突然ベッドの上から姿を消し、床に落下しました。妹に何が起きたのか恐る恐るベッドの脇から覗いてみると、妹は四つん這いで痛々しく着地していました。 私は不安になりました。危ない
Carlos Bueno / 青木靖 訳 2012年2月25日 Lauren Ipsum——コンピュータサイエンスやその他のありそうにないもののお話 私に降りかかった問題について話す前に、“Computer Game Bot Turing Test”(コンピュータゲームボットのチューリングテスト)という別な本の話をしよう。ランダムなWikipediaの記事を元にマルコフチェーンを使って「書かれ」ネット上で法外な値段で売られている10万冊以上ある「本」の中の1冊だ。出しているのはBetascriptという、その手の出版社として悪名高い会社だ。 なんかすごいことになっている。Amazonマーケットプレイスには古本を持ったフリをしたボットが山ほどいて、誰もいまだ目にしたことのないような価格戦争を繰り広げているのだ。このチューリングテストの本では輝く未来的なナンセンスを目にすることができる。人間の
Matthew Inman
SOPAはなぜまずいのか (TED Talks) Clay Shirky / 青木靖 訳 2012年1月 この写真から始めましょう(「カレッジ・ベーカリー お持ちいただいたデザインでの食べられる絵は今後一切お受けできません」という告知の写真)。これは何年か前、ブルックリンの家の近所にあるケーキ屋で見た手書きの告知です。そのお店には砂糖の板にプリントする機械がありました。それで子どもたちの描いた絵を砂糖の板にしてバースデーケーキの上に載せていたんです。 子どもたちがよく描きたがるのは、漫画に登場するリトル・マーメイドや、スマーフや、ミッキーマウスでした。しかし子どもの描いたミッキーマウスを砂糖の板にプリントするのは違法だということが分かりました。著作権侵害になるのです。子どものバースデーケーキのために著作権侵害がないか確認するのはあまりに面倒なので、カレッジ・ベーカリーは言ったのです。「この
3種類のオンライン攻撃 (TEDTalks) Mikko Hypponen / 青木靖 訳 2011年11月 1980年代、共産主義の東ドイツでは、タイプライターを所持するには政府に届け出る必要がありました。タイプライターの出力サンプルを登録する必要があったのです。それは政府が文書の出所を追跡できるようにするためでした。悪い思想の書かれた文書が見つかったとき、その作者を突き止められるように。私たち西側の人間には考えがたいことでした。これが言論の自由をどれほど制限することか。私たちの国でこのようなことが行われたことはないでしょう。 しかし2011年の今日、どこでも主要なメーカーのカラーレーザープリンタを買ってページを印刷してみると、どのページにも微かな黄色い点が見つかります。そしてそのパターンは個々のプリンタに固有のものになっているのです。これは今日、私たちに起きていることです。しかしそのこ
Mark Zuckerberg / 青木靖 訳 2012年2月1日 Facebookは元々会社にしようと作ったのではありませんでした。世界をもっとオープンで繋がり合ったものにするという社会的なミッションのために始めたのです。 私たちにとってこのミッションがどんな意味を持ち、私たちがどのように決断し、私たちがどんな理由でやっているのかを、Facebookに投資される皆さんに理解していただくことは非常に重要だと考えています。このメッセージで私たちのやり方の概要を示せればと思います。 Facebookで働く私たちは、人々が情報を広め消費する方法に革命をもたらしたテクノロジーに触発されます。私たちは印刷術やテレビのような発明についてよく話します。単にコミュニケーションをより効率的に行えるようにすることで、社会の重要な部分の多くがすっかり変容を遂げることになりました。より多くの人が意見を言えるように
Alex MacCaw / 青木靖 訳 2011年11月22日 この1年をまとめると、こんな感じだった。 10ヶ月間世界を旅し、アフリカ、東南アジア、オーストラリア、北米、中米、南米の17カ国を巡る。旅の中心はサーフィンと写真撮影 香港、日本、アメリカ、ロンドンでのプレゼン 旅の途上でオライリーのJavaScript Webアプリケーションという本を執筆 もう一冊、オライリーから間もなく出るCoffeeScriptの本の執筆 Spine、Spine.Mobile、GFX、Juggernautといったオープンソースのライブラリ開発を山ほど スタートアップのプロトタイプ作成 FOWAでのプレゼン 最後にTwitterでの仕事に落ち着く 1年前の2010年9月から話を始めよう。自分が共同創業者だったスタートアップをやめた。有用な経験だったけど、すごく長時間働いて燃え尽きたように感じていた。僕はま
ネットを使った大規模共同作業 (TEDTalks) Luis von Ahn / 青木靖 訳 2011年4月 (CAPTCHAの画像)こんな風にゆがんだ文字を読んでフォーム入力をしたことある人? すっごく煩わしいと思った人は? やっぱりみんなそうですよね。考案したのは私です。(笑) まあ、考案者の1人ですね。 これはCAPTCHAと呼ばれています。これの目的は、入力しているのが確かに人間で、何百万回もフォームを送信するように作られたプログラムではないと確認するためです。どうしてこれがうまくいくのかというと、目の見える人であればこんなゆがんだ文字でも問題なく読み取れますが、コンピュータにはまだそれができないからです。例えばチケット販売サイトのチケットマスターがユーザにゆがんだ文字を読ませるのは、一度に何百万枚もチケットを注文するプログラムをダフ屋に作らせないためです。 CAPTCHAはネット
Alex MacCaw / 青木靖 訳 2011年12月29日 この前の記事で旅と執筆とプログラミングをして1年過ごしたことを書いたけど、今回は自分で世界一周旅行を計画するための具体的なこと、飛行機やコストや現地での活動や宿泊先といったことについて書こう。旅行には実際そんなにお金はかからないことと、自分の冒険をどう計画したらいいかを示せたらと思う。 旅というのは偏見や頑迷や偏狭には致命的だ ——マーク・トウェイン シリコンバレーの「エコールーム」から抜けだして旅をし、違った視点を得るというのはすごく大切だと思う。旅をすることは人々が直面している本当の問題に目を開かせ、手近なありきたりのアイデアの代わりに、そのような問題の解決法を考え出す機会を与えてくれる。旅から新しい視点やアイデアを何も持たずに帰ってくることはないだろう。 行く先を決める 行く場所を選ぶのに最初はまごつくかもしれない。特に
Paul Graham / 青木靖 訳 2012年1月 1998年6月、Yahooによる買収が発表される数時間前にViawebのサイトのスナップショットを取った。いつか興味深く振り返る時があるかもしれないと思ったのだ。 最初に気づくのはページの小さいことだ。1998年当時は画面がずっと小さかった。私の記憶が正しければ、Viawebのフロントページはその頃一般的だったウィンドウサイズにぴったり合わせてあった。 当時のブラウザ(IE6が出るのはこの3年後)はフォントの種類がわずかで、アンチエイリアスもされていなかった。ページを見栄え良くしようと思ったら、文字を画像にする必要があった。 ViawebとY Combinatorのロゴが似ていることに気づいたかもしれない。YCを始めたとき、ロゴを一種内輪ネタのように決めたのだ。赤い円というのがどれほど基本的なイメージであるかを考えると、Viawebを
空駆けるジェットマン (TEDTalks) Yves Rossy / 青木靖 訳 2011年7月 (グランドキャニオンを飛ぶジェットマンの映像) ナレーション テストの多くは、ロッシーが翼を付けた状態で行われる。ロッシーの体が機体の一部をなしているからだ。 (風洞テスト中の映像) ナレーション この翼には操縦桿もフラップも方向舵もない。ロッシーは自分の体を使って翼の舵を取る。 スタッフ 頭を右左に傾けて旋回します。手や脚を使うこともあります。彼自身が飛行機の胴体なんです。すごく独特なものです。 ナレーション 高度を上げるときには背をそらす。下降するときには肩を前にかがめる。 (スイスアルプスを飛ぶジェットマンの映像) (ジブラルタル海峡越えに挑むジェットマンの映像) (英仏海峡を越えるジェットマンの映像) 解説者A 出ました。イブ・ロッシーです。翼が開いています。最初の難関が翼の展開です。
道路を走れる飛行機をつくる (TEDTalks) Anna Mracek Dietrich / 青木靖 訳 2011年7月 空飛ぶ自動車って何でしょう? 100年もの間、私たちはこれを作りたいと思い続けてきました。そして技術的にある程度の成果を残した歴史的な試みも中にはありました。それでも私たちはまだ、朝ここへ来る途中で、馴染み深い2次元の世界とその上にある3次元の空を本当に切れ目なく行き来できるようなものを目にする段階には至っていません。皆さんはどうか知りませんが、私は空を飛ぶのが本当に好きなんです。 これまで行われてきた試みを見ていて気づいたことがあります。確かに今日ではかつて利用できなかったたくさんの技術革新があります。最新の複合材料、優れた燃費と出力荷重比を持つ航空エンジン、飛行に必要な情報を電子的に直接表示するグラスコックピット。それでも根本的に違う観点で問題にアプローチしない限
お馬鹿な体験の共有 (TEDTalks) Charlie Todd / 青木靖 訳 2011年5月 私が Improv Everywhereを始めたのは10年ほど前、演劇やコメディに興味があってニューヨークに越してきたときです。やってきたばかりで出られる舞台がなかったので、公共の場に自分の舞台を作ることにしたんです。 最初に取り上げるプロジェクトは初めてやった「地下鉄無ズボン乗車」で、2002年1月のことです。この女性が今回の主人公になります。隠しカメラで撮られていることを彼女は知りません。ニューヨーク地下鉄 6-ラインのこの停車駅から始まります。2人のデンマーク人の男が入ってきて隠しカメラの横に座ります。あそこの茶色のコートが私です。外は氷点下1度でした。帽子を被りスカーフを巻いています。ここで彼女が私に気づきます。(笑) ご覧の通りズボンを履いていません。(笑) 彼女は気づいたわけです
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『Fine Software Writings』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く