いささか古い話になるが、先月28日、保守系の超党派議員連盟である「創生『日本』」の研修会に参加した安倍首相は、「憲法改正をはじめ(連合軍)占領時代に作られたさまざまな構造を変えていくという創党の原点を呼び起こさなければならない」などと話したという。 安倍首相にとっては、「占領時代に作られたさまざまな構造」の筆頭が日本国憲法なのだろう。これを「押しつけ憲法論」と呼ぶわけだが、じつは戦後占領期には他にもさまざまな制度が占領軍の手によって「押し付け」られている。 戦後の占領時代に日本で行われた「5大改革」というものがある。それは次のような内容だ。 婦人の解放(女性に対して参政権を認めた) 労働者の権利保護(労働組合の結成推奨) 教育の民主化(軍国主義教育の否定) 圧政的諸制度の撤廃(治安維持法や特高警察の廃止) 経済の民主化(農地改革、財閥解体) せっかくだから、安倍首相はこうした「押し付け」に
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