◇日本原子力研究開発機構が規制委に提出 2012年に発覚した約1万件の機器点検漏れを機に原子力規制委員会から事実上の運転禁止命令を受けている高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県)について、運営主体の日本原子力研究開発機構は18日、「問題を是正した」とし、命令解除を求める報告書を規制委に提出した。提出は14年に次ぐ2回目だが、もんじゅでは最近も新たな点検漏れなどの不備が相次ぎ、解除の見通しは立っていない。 今回の再提出について、記者会見した児玉敏雄理事長は「全機器の点検を終了し、品質保証体制も再構築できた」と強調した。だが規制委は昨年11月、問題が長期間改善されていないとして、運営主体を他の組織に交代するよう求める勧告を出した。その後も、使用済み核燃料プールの水質悪化を示す警報が半年間放置されていたほか、機器の点検漏れを3カ月間見過ごす不備も発覚している。児玉理事長は「うみを出す過程で出た